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調子に乗って「転生オリ主」の二次を妄想しております(6)【終盤あらすじ2】

終盤あらすじ続きです。

即位直後、ラインハルトは将来の遷都も見据えて、大本営のフェザーン移転を発表する。
主人公は、ワーレン艦隊の地球討伐、キュンメル事件と原作通りに起こるイベントを傍観しつつ、着々と進められる姪の結婚式の準備を苦虫を噛み潰したように眺めているしかなかった。
同時に、今の政情では、ロイエンタールのノイエラント総督もなく、従ってロイエンタールの叛乱もないはずなのだが、それでも、ラング、ルビンスキー、地球教徒等の動きが心配だった。
ロイエンタール一人が叛逆して死ぬのは結構だがwwエルフリーデが巻き込まれるのは絶対に阻止しなければならない。
でなければ、転生者としての自分は無意味だ。
せめて自分と兄の家族だけは絶対に守る。これが彼の人生目標の第一なのだ。
それに、詳しい数字は忘れたが、原作ではロイエンタールの叛乱で、数百万人もの兵士が死んでいたはずだ。ベルゲングリューンも殉死のような形で命を断っている。
あの野郎一人の「矜持」とやらの我儘の為に、こんな犠牲を出すわけにはいかない。
その為には、自分ももう綺麗事ばかり言っていられない。
平和な日本では、人殺しどころか、立ちション一つしたことのない小市民な自分だったが、動乱期のこの世界では、場合によっては、身を守る為に手を汚さなければならないこともやむを得ないのかもしれない。
やがて、エルフリーデは、ロイエンタールに嫁ぎ、主人公の予想に反して仲のいい新婚夫婦になった。
式の翌日、主人公は夫妻でロイエンタール邸を挨拶に訪れると、エルフリーデは、赤ん坊がコウノトリが運んでくるわけでもキャベツ畑から拾ってくるわけでもないことを実践で知った為か、頬を染めて、終始目を合わせず俯きがちだった。
その初い姿が、かわいくもあり、痛々しくもあった主人公は、『ロイエンタールの野郎。絶対に浮気なんぞするなよ!』と、心中で叫んでいた。
大本営のフェザーンにも夫に同行するという姪に、主人公も、皇帝主席秘書官として一家で移住して近くに住む(監視するww)つもりだと言って、まだ幼さの残る娘と離れ離れになる兄夫婦とエルフリーデには祖母に当たる養母を安心させる。
向こうが落ち着き、正式な遷都令が発布されたら、兄夫婦と養母もフェザーンに呼び寄せるつもりだった。
『あの男、もしフェザーンで黒髪の女や明るい赤毛の髪の女と浮気なんかしたら殺してやる!』
原作の記述を思い出した主人公は、姪の幸せを守る為には労を惜しまないつもりだった。
フェザーンに到着すると、主人公は、「一度フェザーンの最新医療を体験してみたいが、一人では行きにくいんで、付き合ってもらえないか?」と言って、ルッツを病院へ誘う。
予め金を掴ませて担当看護師を指定しておいたので、ルッツは、未来の婚約者と1年早く出会うことができた。
これで放っておいてもコイツは勝手に幸せになってくれるだろう。
因みに、ワーレンも妻が亡くなっていないので、寡ではない。
帝国では、出産時の母親や乳児の死亡率が異様に高い。
後宮の場合は、何者かの意図的な操作による可能性もあるが、一般人までが、二十一世紀の日本より明らかに死亡率が高いのは恒星間航行が可能な技術のある世界なのに納得がいかなかった。
「もしかして、医学だけ19世紀レベルかよ?」
と懸念した主人公は、5年前、身重のワーレンの妻を、フェザーン式医療を取り入れている病院へ通うよう仕向けた。
その甲斐あって、逆子だった胎児は帝王切開で無事出産し、母子共に無事だった。
現在、そのワーレンの妻は、夫と息子と共にフェザーンに着いて早々、第二子の懐妊が判明し、来年には4人家族になろうとしている。
戦争による高揚感を得る為に生きているとかほざいているローエングラム陣営の戦争中毒症患者達に、まともな感覚をもってもらい、無駄に人がいっぱい死ぬ戦争をできるだけ回避する思考に誘導する、これが主人公の最終目標である。
今のところ、それは上手くいっているように感じていた。
同盟との共存路線を選択したラインハルトも、家族に囲まれた平穏な生活に満足しているのか、今のところ「ヤンと用兵術を競いたい病」は落ち着いている。
それよりも不思議なのは、ラインハルトが死亡する予定の本当の病気の方である。
確か原作では、この時期からラインハルトは、度々発熱を繰り返し、後で思えばこれが病気の前兆だったことになっていた。
しかし、この頃のラインハルトは健康そのもので、熱どころか風邪一つひいていない。
知らないうちに、どこかで歴史が変わってしまったのか?
前世で文系だった主人公には、医学知識が殆どないので、未来の未知の病気の事などわかるはずがない。
このままラインハルトが、皇帝病(正式名称は忘れた)に罹らずに天寿を全うしてくれればそれに越したことはないのだが、単に発病が遅れただけであるなら、今から何かできることはないのか?
『ああ、俺が過去じゃなくて、未来から着た医者とかだったらよかったのに…』
主人公は、前世で大ヒットした原作マンガとテレビドラマを思い出してぼやいた。

やがて、フェザーンの遷都準備は着々と進み、軍首脳達も文官達も次々と家族をフェザーンに呼び寄せる。
皇帝ラインハルトは、前皇帝であるエルウィン・ヨーゼフ二世には、復位を望まない限りという条件で一生の安全を約束し、生活に充分な多額の年金と、新無憂宮の一角に居住することを許した。養育係には、主人公とシュトライトの提案を要れて、恩赦で釈放されたランズベルク伯アルベルトがその任に当たることとなった。
彼のような男の影響下で育つことで、下手な芸術と趣味の世界以外に興味のない人間になってくれれば、ローエングラム王朝にとって害にはならない。
オーベルシュタインもこの策に賛成したが、彼はオーディンに残る息のかかった者に命じて密かに他の指示も出していた。
エルウィン・ヨーゼフは、生涯を独身で通し、その血統を断たなければならないと考えるオーベルシュタインは、主治医を買収し、彼が思春期に達したら、密かにホルモン系の薬を投与し続けて異性に興味を示さない男に、即ち実質不能にするよう命じるという非情な手段に出たのだ。
偶然この企みを知ってしまった主人公は、人道的見地から悩んだが、結局放置することに決めた。
エルウィン・ヨーゼフには気の毒だが、彼が子供を残すことで、また内戦の火種にならないとも限らない。
歴史の犠牲となる気の毒な子供に密かに詫びつつも、主人公は自分の職務である皇帝主席秘書官というストレスの溜まる職務に精励する。
秘書として働いてみてよくわかったのは、ラインハルトのキレ易い性格は、円満な家庭環境の所為で、かなり収まってはいるものの、凡人的な考え方が理解できない為、しばしば爆発寸前になり、側近の文官を戦々恐々とさせることしばしばだった。
特に、彼は、その天才的軍事センスや政治センスに比して経済に関しては極端に無頓着だった。
前世で銀行員でもあり経理知識のある主人公は、旧社会の貴族達が頻繁に行なっていた舞踏会や晩餐会といった催しを、無駄使いだと決めつけて、自らも質素に暮らすことが名君であると信じ込んでいるラインハルトに対し、戦艦一隻を製造するのにかかるコストと、戦争でそれが大破した場合の経済的損失(当然戦死する乗員の家族への保証なども含まれる)を実数で示し、逆に彼が悪としているちょっと贅沢なパーティーを一回開くことによる雇用の創出などの経済効果を具体的に説明した。
明敏なはずのラインハルトは、なぜかこの手の話になると凡人より反応が鈍い。
主人公にはそれが不思議だった。
「本当に、ラインハルトったら、事業に失敗して家を没落させたお父様そっくりの経済音痴なんだから…」
たまたま傍で話を聞いていたアンネローゼが、優しい顔に似合わない辛辣なことをさらっと言ってのけたので、主人公は全てを理解した。

やがて、エルフリーデは、男の子を出産し、ミッターマイヤー夫妻によってフェリックスと名付けられる。
兄一家と養母もフェザーンに駆けつけ、喜びに湧く。
ロイエンタールは相変わらずの態度だったが、以前よりも雰囲気が穏やかになっていた。
「知らんな」とか「ロイエンタール家は俺で終わりだ」などの原作発言を知る主人公は、まだ半信半疑だったが、驚いたことにエルフリーデによると、ロイエンタールは、令嬢育ちで殆ど何もできないエルフリーデよりも、ずっと息子の世話をよくしているのだという。
『信じられん。あの女ったらしのマザコン強姦ロリ叛逆男が!』
と、心の中で次々とロイエンタールについての異名をくっつける作業を怠らない主人公を唖然とさせる。
更に1年後、ローエングラム王朝に待望の世継ぎの皇子が誕生した。
皇后ヒルデガルトが、アレクサンデル・ジークフリードを出産したのである。
喜びに湧く銀河帝国と、和平条約を結んでいるので、一応名目上友好国ということになっている同盟からも祝いの使節団が到着する。
使節団長は、かのヤン・ウェンリーであり、妻のフレデリカを伴ってのフェザーン訪問だった。随員は、ユリアンやアッテンボロー、ポプラン、ムライ、パトリチェフなどの所謂原作での「ヤン一党」と、一応護衛役の名目でシェーンコップとローゼンリッターの面々も揃った。
ヤンは、バーラトの和約以後退役し、平時は歴史著作の執筆をしながら年金生活を送っていたが、高等弁務官であるマリーンドルフ伯の強い希望で、非常勤の軍事顧問として弁務官事務所に籍を置き、緊急時には、帝国と同盟との架け橋の役割を担うよう要請されていた。今回、使節団長に推挙されたのも、その立場故だった。

次々と現れる原作の同盟側主要キャラ達の登場に興奮を隠しきれない主人公w
ここでヤンは、以前ユリアンが地球から持ち帰った資料を示し、フェザーンの真の正体が地球教であることや、行方を晦ましたルビンスキーと未だにつながっているという情報を皇帝に明かす。
直ちに御前会議が招集され、ヤン達も含めて今後の対策の協議に入る。
主人公は、全てが良い方向へ向いていることに内心で笑いが止まらなかった。
よし、ここで一気にルビンスキーとド・ヴィリエを始末しちまえ。
主人公の頭の中の粛清リストは、おおよそ危険度順に次の通りだった。
1.ルビンスキー
2.ド・ヴィリエ
3.ラング
4.トリューニヒト

この内、1と2は必須だった。
しかし、3のラングは、原作と状況が異なっているので、「黙れ!下種」と罵倒されたのが原因のロイエンタールへの私怨を抱いていない可能性もある。(あの会議の議題はレンネンカンプの件だったはず)となれば、ルビンスキーと組んでロイに叛逆を起こさせよう計画もないということもある。ラング自身はイヤな奴だが、奥さんや子供はまともそうで、家庭では良い父親だったと知っている主人公は、帝国に害が及ばなければ、コイツは見逃してやってもいいと思っていた。
また、悪の元凶のように書かれているトリューニヒトも、扇動政治家などいつの時代にもいるもので、一応民主主義が機能している世界ならばいずれ自然淘汰されていくものだと考えていた。
逆に彼のような存在があるからこそ、民主主義社会には自浄作用というものが働くのではないか?それが、21世紀の日本を70年以上生きた記憶を持つ主人公の識見だった。

ルビンスキーと地球教徒(ド・ヴィリエ)が裏でつながっていたことが判明し、帝国、同盟は連携して彼等の検挙に乗り出した。
その課程で、主人公的には、見逃してやってもいいと思っていたラングが、原作よりもひと足早く移転してきたケスラーの憲兵隊の捜査により、逃亡中のルビンスキーの隠れ家に出入りしていることが判明して逮捕される。
どうやら、ラングは、原作とは別の上級大将以上の軍首脳会議に顔を出して、同じ台詞でロイエンタールに罵倒されて、恨みを抱いていたらしい。
「バカな奴だ。せっかく見逃してやるつもりだったのに」
主人公は、呆れと軽蔑の眼差しで連行されていくラングを見送る。
更に幸運は続くもので、同盟が最も危機的状況にあった時に国民を見捨てて政権を投げ出したトリューニヒトに天誅を加えるとして過激派の若者が、外出しようとした彼を自爆テロで暗殺。「エゴイズムの化け物」の呆気ない最期だった。
拍子抜けするくらい都合良く事が進んでいくことに薄気味悪さすら覚える主人公。
だが、まだ肝心のルビンスキーと地球教徒の生き残り達の行方が判らない。
原作を必死で思い出そうとする主人公だが、具体的に潜んでいた場所まで書いていなかったように思う。

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