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蛸飼ってBIGを当てようと一瞬思ったこと

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W杯、終わってしまいました。
フランス、イタリアの一次リーグ敗退、ブラジルの準々決勝敗退、アルゼンチンの大敗など、番狂わせは色々とあったけど、結果的には、やっぱり優勝候補の一画、スペイン優勝という順当な幕切れだったように感じる。
心の片隅で、小さく、密かに、それでも日本の大大大番狂わせを期待していたけど、やっぱりそんなに世の中甘くはなかった。
五輪もW杯も共に「魔物が住む」と言われる。
前評判の高い実力選手(チーム)が思わぬ失敗をして勝ちを逃すことは昔からよくあるが、それでも、最後に優勝しているのは、「優勝候補筆頭ではないけれど、優勝してもおかしくない選手(チーム)」だ。
日本が翼くんが夢みた「W杯優勝」を狙うには、まずは「優勝してもおかしくない」域に達しなければならない。
残念ながらまだその領域には、片足も踏み込めない。

ところで、蛸のパウルくんが、予言した全ての試合を的中させた。
これは、0.7%という脅威の確率だそう。
そこで、娘が電話で言った。
「うちも熱帯魚やめて蛸買って、BIG当てさせたら?」
考えとこ。

今回のW杯日本代表に召集されながら、一度も試合に出ることのなかったGK川口能活ですが、岡田監督はじめ、チームメイトに言わせると、チームを裏で支えた功労者であり、無くてはならない存在だったそうな。
「俺にはお前が必要なんだ」
と、誰かが言ったかどうかは知らないが、この台詞、C翼BLの世界では、定番のピロートークだったりします。

C翼には、連載当初から作者が「将来の全日本の正ゴールキーパー」として用意した翼君の小学生時代からのチームメイト、GSGK(グレートスーパーゴールキーパー)と言われる若林源三がいます。(以前の記事に書いた巨人の星の伴宙太的な立ち位置のキャラです)
ところが、作者の思惑に反して、ライバルチームのGK若嶋津健が、ファン(主に同人屋)から若林を凌ぐ支持を集め、思わぬ大人気となってしまった。
第一次C翼ブームの頃の同人誌は、この日向×若嶋津(コジケン)と若嶋津×日向(ケンコジ)とが圧倒的な大勢力であった。
今でもヤフオクで検索すると、当時の中古同人誌が山ほど出てくる。
当初、単なる若林の当て馬だったはずの若嶋津のこの人気に、作者の高橋陽一氏も、さぞ困惑したことだろう。
そうなってくると、翼達黄金世代の全日本チームが結成された時、さあ、どっちが正ゴールキーパーだ、という問題が生じてくる。
ファンの間でも「まさか、ゴールを二つ作るわけにはいかないし」と冗談交じりの憶測が飛び交っていた。
若林は、中学入学と同時に、当時の西ドイツ(時代を感じるなぁ・・この名称)にサッカー留学しており、日本にいない。
そこで、全国大会の上位進出チームの選手を中心に選出された、全日本Jrユースのメンバーでは、順当に若嶋津が正GKの座に就く。
しかし、彼には常に、3年間サッカーの本場ドイツで研鑽を積んでいるであろう若林のことがあり、彼が全日本に召集されたら、果たして自分はどうなるのか?という逡巡を常に抱えることになる。
そこで、お決まりの日向小次郎との801シーンなのですが、ピロートークでコジがケンに言う定番の台詞に近いのが上記のあれ。

「今の俺達には、お前が必要なんだ」
「俺にとっての全日本のGKは、お前しかいないんだ」

等々。
あ、なんでそこでベットシーンになるの?
という突っ込みはなしにして、下さい。
BLとはそういうものなんです。
男同士ですから、男女の恋愛と違い、「愛してる」などの直接的な言葉はなかなか出ないし、甘い台詞も吐かない。
まあ、その部分は、その作品によるんですが、少なくともJeriは、そういう甘々な台詞満載のBLより、ちょっと間接的に相手を「必要としている」的な表現の方が萌えでした。

で、銀英伝の話になるんですが・・・
9巻「落日篇」に、結婚直後のライヒルを評して、以下のようなフレーズがあります。(手元に本がないのでうろ覚え)

ラインハルトとヒルダとの関係には、当時からも後世の歴史家からも意地の悪い論評が起こっていた。
だが、ただ一つ言えることは、当時のローエングラム王朝にとって、ヒルダが必要な人間であったこと。
その事実だけは、誰も疑う者はいなかった。

ラインハルトは、確かに原作中で一度もヒルダを「愛している」とは言っていません。
しかし、そもそも天才にありがちな精神成熟のアンバランスの中で、異性と恋愛する程に男として精神的に成熟していなかった(とJeri的には解釈しています)ラインハルトにとって、他人を「大切な人」とか「必要」というのは、最大限の愛情表現だったのではないでしょうか。
ライヒルは、二次創作の中でも、このことがネタになることが非常に多く、いかに多くのライヒルファンの心にひっかかっているかが伺えます。
二人の関係を、最も常識的に解釈したのが、同じ職場で芽生えた信頼関係から発展した友情に近い愛情なのではないかとの説で、私もごく最近までそれが一番説得力があると思っていました。
ところが、先週、バンクーバーに行っていた間に録画しておいた番組を見て、考えを修正せざるを得なくなったのです。
脳科学を取り上げたバラエティだったのですが、曰く
「脳科学的には、男女間での友情は存在しない」
のだそうです。
つまり、男女間で互いに「親友」とか「友情」とか思っている人達は、実は脳を測定すると、恋愛している時に使っている分野が活動している、即ち、男女間の友情は、恋愛感情だと言うのです。
それに対して、ゲストの芸能人達からも、異論が続出しましたが、まあ、あくまでも「脳科学」の視点からのことですからね。
でも、この説に則ると、ライヒルはやはり恋愛していたということになります。
ラインハルトという恋愛に未熟な男と、男の心と女の身体を持ったヒルダとの女体化BL愛、それが最近私が萌えているライヒルの愛の形なのです。

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