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イノセント・プリンセス14(ハーレクインもどきスピンオフSS)

【100000ヒット記念企画】

 アイスラー事件の結末は、ヒルダの予想以上に凄惨を極めた。
アイスラー本人が国事犯として、ろくな取り調べも受けぬうちに、逮捕の3日後に処刑されたのは当時の帝国ではある程度予測できることだったが、類が及ぶ範囲の広さに、幼少時から折りに触れて貴族間の権力闘争を耳にしてきたヒルダも一瞬耳を疑った。
 彼の妻と両親、兄弟姉妹をはじめ、成人に達していた4等親内の親族全員が、男女の別なく連座して処刑されたのである。
 更にアイスラーのまだ幼い二人の子供達と未成年の親族達は、全員農奴の身分に落とされて、辺境惑星へ流刑となり、劣悪な環境で平均生存率約1年という過酷な強制労働に従事させられることとなった。
 血縁関係の遠い本家筋の子爵家も爵位を剥奪され、財産を没収された上にオーディンを追放されている。
 ゼミで主導的な役割を果たし、出版にも積極的に協力したとされた学生13名も共犯として、師と共に処刑された。無論、彼等の家族も連座して処刑、又は流刑に処された。
 他は、取り調べの過程で死亡した者と、証拠不十分で釈放された者だが、彼等の命運を分けたのが、アイスラー思想への傾倒の度合いではなく、内務省へのコネと金であったことは、世間知らずのヒルダにも想像がついた。
 入学の際に、出自による優遇措置も差別もないとされる帝国大学であったが、やはり高等教育を受ける若者達だけに、平民にしろ貴族にしろ、殆どが裕福な家庭の出身者だった。
 彼等の親達の中には、我が子の命を救うため、全財産を掻き集めて助命を請うた者も多かったらしい。結局のところ、学生達の命運は、最後には実家の財力が明暗を分けたと言って過言ではなかった。
 但し、一方で、内務省と憲兵隊が功を競う中、治安秩序維持局は、親に財力のない学生に対して、尋問の過程で釈放をほのめかしながら、巧みな誘導尋問を行い、アイスラーの共犯者としての国事犯の数を増やしていった。
 後にヒルダは、無事釈放された学友達を一人一人訪ね歩いたが、全員が廃人同様になっていて愕然とする。
 ある者は、仲間を売った自責の念に耐えかねて精神を病み、ある者は、取り調べ中の拷問によって生じた障害を悲観して自殺していた。
『人間は、自分で思っているよりも遥かに残酷になれる生き物なのだ』
 これは、この事件に間近で接したヒルダの感慨であり、後年、全く違った形で再びそれを実感することとなる。
 最も胸を痛めたのは、ヒルダと一緒にゼミに入った友人の女子大生が、釈放されたその日に自ら命を絶ったことであった。
 葬儀に列席したヒルダは、遺族達の様子や、遺体に外傷はなく、痩せ衰えてもいなかったことで、彼女の受けたであろう拷問がどのような種類のものであったかが想像できた。
「すまない。ヒルダ。私にもっと力があれば…」
 自邸に戻り、喪服姿のまま泣き崩れる娘に対して、父のマリーンドルフ伯は、そう言って肩を落とした。
「いいえ…いいえ…お父様は、できるだけのことをして下さいましたわ」
 父は、あらゆる伝を使って、内務省に働きかけてくれたが、名門貴族の伯爵である彼は、逆に内務省の官吏からも、親族のカストロプ公爵家からも、太い釘を刺されることとなってしまった。
 もし、ヒルダが他のゼミの学生と同じように思想犯として逮捕されるようなことにでもなれば、マリーンドルフ家には、大勢の一族郎党がおり、ヒルダの母方の侯爵家にまで類が及ぶことも免れないだろう。
 ヒルダは、この時、自由に生きているつもりでいた自分が、いかに多くの柵を背負っていることか、また、貴族も平民も、この帝国の大多数の人が、無自覚に精神を抑圧されているかということに気づいた。
 しかし、意外な事実も判明した。
 ヒルダは、当初、ゼミの受講生の中で自分一人が逮捕されなかったのは、内務省が伯爵家に遠慮したのと、当時はまだ官界に顔が利いたカストロプ公爵家の力によるものと思い込んでいた。
 しかし、そうではなく、押収された受講生名簿の中に、なぜかヒルデガルト・フォン・マリーンドルフの名が最初からなかった為であることを知る。
 単なる事務的なミスだったのか、アイスラーの意図的なものだったのかは、今でも判っていない。
 しかし、ヒルダは、そこに、ロベルト・フォン・アイスラーという男の強い意思を感じ取っていた。
『アイスラー先生は、自分の理想の実現を、私に託されたのだ』
 常識的に考えれば、この分野の権威である准教授が、まだ受講2ヵ月目の学生に、しかも彼の思想では否定的立場にある伯爵令嬢に託すなどというのは、非現実的である。
 もしかしたら、同じゼミに所属しながら、自分一人無傷でいることへの罪悪感から生じた妄想だったのかもしれない。
 しかし、ヒルダは何故か確信に近い思いで、この事実を受け止めたのである。


 この国に必要なのは、「改革」などという中途半端なものではない。
 この国は、一度壊れるべきだ。
 そして、一から新しく創り直すのが人類全体の為だ。
 そう、ゴールデンバウム王朝は、滅びるべきなのだわ。


 涙が枯れた顔を上げたヒルダが出した結論は、当時は決して口に出来ないものだった。 だが、同時に、自分達の手でその実現に動くには、自分も父も余りにも多くの手枷足枷で縛られていることも理解していた。
 伯爵家という身分には、特権だけでなく、多くの義務と責任が伴う。幼い頃から言い聞かされてきた教えを、この事件で強く実感することになったのである。
 同時に、この帝国の現状が、歴史上の数多の専制国家の終焉の例に見るよう、既に末期的症状であることも感じ取っていた。
『歴史の流れからいけば、この国には遠からず革命的人物が現れるだろう。銀河連邦の末期に、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが現れたように。何年、何十年先になるかわからないけど、私と同じ志を持ち、私の前を歩く先駆者が現れた時、私は真っ先にその人の元にはせ参じよう』
 その時までに、自分はその人物が必要とする知識と行動力を身に付けよう。
 新たな世で、愛する家族や親族、使用人達が生き残れるかが、自分の才覚にかかっているのだ。そして、それまでは、自分が革命思想の持ち主であることを、決して周囲に悟られてはならないとも思った。
 貴族社会に於いては、せいぜい『変わり者の令嬢』の域を出ず、なるべく周囲と摩擦を起こさずにやり過ごし、静かに、そして確実に、来るべき日に備えて爪を研ぐのだ。
 もし、自分の代で実現できなければ、その志を次代のマリーンドルフ家の当主に受け継がせよう。
 こうして、ヒルダは、自らの人生の方針を定めた。
 そして、待ち望んだ革命家は、彼女の予想を遥かに凌ぐ速さで、颯爽と現れた。
 ラインハルト・フォン・ローエングラム。軍部の圧倒的支持を背景に、姉以外近しい係累を持たないという彼は、ヒルダのように改革を躊躇しなければならない柵を持たない。まさに理想的な革命家だった。
 軍政に天才的手腕を発揮する黄金の髪と蒼氷色の瞳を持つ青年は、その圧倒的な美貌とカリスマ性で国民を魅了し、ヒルダの眠っていた女心にさえ仄かな灯を灯した。
 彼こそが救世主であると確信したヒルダは、自分と一族の命運を背負って賭けに出て、そして勝利した。
 こうして、ローエングラム政権の中枢に身を置くようになったヒルダは、新たに登用された改革派の官吏達と連携して、ゴールデンバウム王朝時代の政治犯の釈放や、彼等の名誉の回復に尽力することになる。
 アイスラー事件で政治犯収容所に収監されていた元学生達も、ラインハルトが帝国宰相に就任して間もなく、無条件で釈放された。但し、その時点で生き残っていた者のみということではあったが。
 アイスラーの研究は、現在、地球学と名を改めて、研究対象範囲を拡げ、独立した学問として発展を遂げようとしている。
 しかし、ヒルダがどれほど奔走しても、彼の研究成果が見直され、新帝国で地球学が奨励されるようになっても、アイスラー自身の名誉が回復されることはなかった。
 原因は、彼の時代を超越した政治思想にあった。
 アイスラーの思想は、ゴールデンバウム王朝を否定したが、同時にローエングラム“王朝”も認めていなかった。
 地球時代末期の先進文明国の政治形態を理想とする彼の思想では、一人の人間が長く権力の座にあることや、国家元首を世襲することを是としていなかった。
 現在の新銀河帝国は、ラインハルト・フォン・ローエングラムを始祖とする世襲王朝であり、彼の子孫によって統治されていくことで民心の安定を図っている。現時点では、2代皇帝は彼の息子へ、3代皇帝はその息子へと統治権を受け継いでいくことが建前となっている。
 アイスラーの思想は、これを真っ向から否定するものだった。
 ヒルダは、理論としては、それが正しいと思っている。
 一人の傑出した人物の才能や人格が、子々孫々まで受け継がれるとは限らないし、また、そうならない例の方が恐らく多いのではないかと思う。
 今回の事件で知った“ブラウンシュヴァイク家の三傑”にしても、リップシュタットで醜態を晒した最後の当主オットー個人に忠誠を誓っていたわけではないだろう。
 貴族社会の動静に疎いヒルダだったが、ブラウンシュバイク家の隆盛を築いたとされる中興の英主、今から120年程前の第14代ブラウンシュヴァイク公の功績については、女学院時代の近世史の授業で習った覚えがあった。
 当時のブラウンシュヴァイク家は、元々帝国内でも100家に満たない数しかない最高位の爵位である公爵家の中では、可も無く不可もない地味な家だった。
 それを巧みな領地経営と、卓越した統治能力で、兵役で男手の少なくなった領地内の産業を復興し、生産力を飛躍的に上げたことで、自領を帝国内屈指の富裕星系に押し上げた。
 彼が後世にまでその業績を讃えられたのは、単に領地を上手く治めて経済発展を達成したことではなく、貴族としては珍しく、領民主体の改革を行ない、それによって領民達の生活を飛躍的に向上させたことにあった。
 惑星ヴェスターラントに入植し、開墾を奨めたのも彼の存命中のことであった。
 また、身分を問わず、優れた人材を積極的に登用し、才能のある者は、平民や下級貴族でも重臣に取立て、一門の貴族よりも優遇された程だったという。この時期に、取り立てられた平民の中には、公爵によってフォンの称号を与えられた者も少なくない。
 このゴールデンバウム王朝後期の名君は、優れた人格と人徳を併せ持ち、強いカリスマ性にも恵まれていたという。そして、彼に見出され、彼の元で手腕を発揮した臣下達から、絶対の忠誠を得ていた。
 そして、彼等は主家の御恩に報いる為、その忠誠を子々孫々までブラウンシュヴァイク家に捧げることを誓ったという。
 アンスバッハもシュトライトも、多分、この時の忠臣達の末裔なのだろう。
 ヒルダが、立派な女伯爵となるべく父に言い聞かされてきたように、彼等もまた、ブラウンシュヴァイク家の為に尽くすことこそが、自分に課せられた使命であると親に言われながら育ち、それを忠実に実行してきたのだと考えられる。
 この14代ブラウンシュヴァイク公は、妻も賢夫人の誉れ高い女性で、夫婦共に次代当主の教育にも熱心だったという。しかし、彼から数えて5代目で、ブランシュヴァイク家は最悪の暗君を当主に仰ぐことになってしまう。
 そんなことを思い出すと、確かに血統によって国を統治することの限界を考えさせられる。
 自分も含めて、現在、皇帝ラインハルトに忠誠を誓う武官も文官も、彼の子孫にどんな人物が現れても、自分の子孫にローエングラム王朝への忠誠を誓約させたいのだろうか?
 文官はともかく、彼を軍神のように崇める提督たちは、多分、迷いなくそう考えていることだろう。
 だが、ヒルダは敢えて今はその矛盾と危険性には目を瞑ることに決めていた。
 理由は、当のラインハルト自身に、子供どころか家庭を持つ気があるのかさえあやしく、自分の死後も自身の血統が代々帝国を支配していくという世襲王朝のセオリーにあまり執着がない様子であることにあった。
 そして、軍首脳と閣僚、側近達を合わせても、ヒルダを除いては皇帝が最も若く、彼が普通に寿命を全うすれば、その時点で建国の功臣であり英雄でもある国家の元勲達は、皆ヴァルハラに旅立っていることであろう。
 ラインハルトがやろうとしているのは、500年に渡って荒廃し退化した帝国を、まず強権を発動しての「上からの改革」を早急に推し進めることである。それにより、社会発展を促し、自分の在位中にやれるだけの改革をやってしまえば、後は立憲体制に移行しようが、大統領制に移行しようが、それが人類を幸福にするならば、敢えてローエングラム王朝の存続に固執しない考えでいるらしい。
 少なくとも現時点での彼はそう考えている様子だった。
 いきなり民主主義だの国民主権だのと言ったところで、500年近くに渡る専制支配に慣らされた今の帝国民は、かえって混乱するばかりだろう。
 帝国の大多数の国民にとって、政治とは、お上のやることで、自分達がそれに参加するという意識は殆どない。
 国民の半数以上が、初等教育しか受けず、大学や専門家養成機関(士官学校や軍医学校がこれに含まれる)で高等教育を受ける人間が全体の3%にも満たない現状では、これは無理からぬことでもある。
 国民の教育レベルの底上げや意識改革には、10年単位の時間が必要であることは、誰もが認めることである。
 現在、23歳の若き皇帝には、その時間が充分にある。
 彼が頭の中で構築した改革を全て終えた時、帝国の政体がどうなっているのかは、今は分からない。
 ただ、確かなことは、その時こそ、アイスラーの名誉が回復され、彼の思想が晴れて帝国内で自然に受け入れられることになるだろうということだった。
 私はそれを、この目で見ることができるのかどうかと、ふとヒルダは思った。


 サーシャと対策室に戻ったヒルダは、用意された軽い朝食を食べると、通常業務に入った。
 だが、頭の中は、爆破事件のことでいっぱいで、彼女には珍しく仕事が手につかなかった。
 軍病院からの報告によると、殺されかけたケルトリングは、まだ意識を取り戻していないらしいので、彼が今度の事件に関わっていたのか否かは依然として謎のままだ。
 普通に考えればヘレーネが言うように、最後の生き証人として口を塞がれたと見るのが妥当だろう。しかし、あの時、逮捕に向かった兵士達が、あと数分、いや1分遅かったら、彼は組織からシュトライト暗殺失敗を知らせれて観念して自害したと判断され、事件は決着したかもしれない。
 リンザーが迅速に兵を動かしたことで、間一髪それは阻止できたわけだが、そうなると、ここまで周到に事を運んだ人物にしては、どうにも間抜けな話だと思う。
 実行犯が、ケルトリングにしろリスナーにしろ、彼等は良くも悪くも骨の髄まで帝国貴族のはずだ。特に彼等のような、生家の爵位を継がない立場の優秀な次男、三男なら、自分の身を守る術に於いては、人一倍優れているはずだ。地球教徒などと組んだ時点で、自分自身も最後に消される可能性を充分計算に入れていたはずである。それを易々とあのような形で毒殺されかけたということは、ケルトリングが無防備であり、この事件とは無関係である証拠ではないか?
 だが、シュトライトの暗殺者が、リスナーが訪問するはずのフェザーン中央病院ではなく、ケルトリングに知らせたフェザーン医科大学附属病院に現れたのは、紛れもない事実である。
 これをどう見るか?
 ヒルダは、全く頭に入っていない端末画面に視線を落としながら、思案に暮れた。
  
「宗教を盲信する人間を、精神的に弱いの一言で片付けてしまうのは軽率な判断だよ」

 ふいに、ゼミでのアイスラー准教授の言葉が頭の中で響いた。
 たしか、話が少し脱線して、地球教について話題になった時のことだった。
 昔から、地球時代の文化やテクノロジーについて研究する学問と、地球教という怪しげな宗教とを混同する傾向があり、その所為か「地球学」が、新王朝に代わって重要な国家プロジェクトを担う学問として政府公認となるまでは、一般には地球研究についての偏見は根強かった。
 その為、アイスラーのゼミに長く在籍していた学生達の間では、地球教という怪し気な宗教の為に、自分たちの先進的な学問がなかなか理解されないと嘆く者も多かった。実際、ヒルダもゼミのタイトルを見た時点では、地球教の布教活動か何かの集りかと一瞬思ったくらいだった。
「人間は、皆弱いものさ。生きていくには、何か拠り処を必要とする生き物なんだ。その拠ろ処が、人によって違いがあるだけの話しさ。家族や友人だったり、仕事だったり、自分を慕ってくれる弟子達の場合もある。自分自身が才能や容姿に優れていれば、それが自信に繋がり、生きる糧になるかもしれないし、財力や家柄、血統なんかを拠り処にしている連中だっているさ」
 嘲笑を含んだ最後の一言は、明らかに当時の無能な門閥貴族達を指していた。
 アイスラーの言葉は更に続いた。
「宗教は、元々救いを求めて何かに縋りたい人間を救うものだ。私だってもし、ある日突然、好きな研究を取り上げられ、妻と子供達が消えてしまったら、迷信だろうが非科学的だろうが、最終的に宗教にでも縋りたくなるかもな」
 軽口を叩くように言った准教授だったが、目が意外に真剣だったことをヒルダは鮮明に覚えていた。
『そうだわ。この国には、何かに縋らなければ生きていけない程の絶望を味わっている人達が、まだ数え切れない程いるんだわ』
 ヒルダは、出兵の度に大切な人を亡くす何万人もの人々がいることを思い出す。
 アイスラー自身は、宗教に救いを求めるようなタイプの男ではなかったと思うが、彼が言わんとしていたことは、今ならば当時よりよく理解できる。
 そう考えた時、ふいに頭の中が明るくなっていく感覚を覚えた。
 ヒルダの明敏な頭脳の中で、この事件の最後まで不明だった部分が、急に明確な輪郭を描き出した。
『実行犯は、一人とは限らなかったんだわ。そして、動機も一つとは限らない…!』
 ヒルダの蒼碧色の瞳が、いつもより強く輝いた。
「皆さん、ご苦労ですが、今から至急会議室へ集まって下さい。ヘレーネ、リンザー准将にもいらして頂くよう連絡して下さい」
 椅子から立ち上がったヒルダは、その場にいる対策室のメンバーを見渡しながら決意を秘めた表情で、軽く頷いた。
 いよいよ犯人にとって、最後通告の時が迫っていた。

コメント一覧

葵猫 (07/08 20:34) 編集・削除

色々大変な中、更新お疲れ様です。
いよいよ大詰めですね。
期待してます!

Jeri (07/09 00:03) 編集・削除

>葵猫さん
ありがとうございます。
今、急ピッチでラストに向けて書いてます。

非公開 (07/09 00:38) 編集・削除

管理者にのみ公開されます。

Jeri (07/09 01:16) 編集・削除

>アイスラー先生がヒルダ覚醒のためにわざとお縄になったんだとしたらあまりな

いえいえ、切っ掛けとなった出版物は、フェザーンで刊行されたものだし、ペンネームだし、まさか本人も同盟領まで巻き込んでのベストセラーになるとは思いもよらなかったんでしょう。
バレたのは、学生の中に、スパイというか、何かの事情で密告したのがいたんでしょうね。
そういう世界なんです。

>原作の限界というのはほぼ当時の一般的な日本の風潮の限界

私はそこまでは思わないんですよね。
あの当時も今も、世襲の専制国家を滅ぼしたら、次は取り敢えず強力なリーダーのを元首にしての非世襲独裁政権でしょう。
その役職が、大統領でも最高執政官でも首相でもいいと思うのですが、世襲による国家の統治をあれだけ否定していたラインハルトが旧体制を倒した後、自ら新しい世襲王朝の始祖となるのは、どう考えても主義主張に一貫性を欠きます。
彼は、あれほど心の中で蔑視してたエルウィン・ヨーゼフやカザリン・ケイトヘンの即位を敢行しながら、自らの後継者に、人格も資質も不明な生後2ヶ月の息子を残して死亡します。
もしろん、母親であるヒルダが摂政となることが前提であり、彼が実質帝国を託したのはヒルダであると言えます。
まらば、なぜ、「皇帝の遺言により、予の最も相応しい後継者をローエングラム王朝第二代皇帝として指名する。武官、文官共に、予の死後、次の皇帝を助け、改革を進めて欲しい」と、居並ぶ閣僚達と軍高官を前にして言えなかったのか?
素直にヒルダに対して、「カイザーリン、あなたを二代皇帝に指名したい。予の意思を継いで、ローエングラム王朝第二代皇帝、ヒルデガルト1世として即位して欲しい」と言えなかったんだろうか。
「アレクサンデルが帝国を統治するに相応しい男なら、皇太子として、皇帝に即位させるもよし、他に適任者がいれば、その者へ帝権を譲渡しても構わない。立憲体制に移行するもよしだ。全てあなたに任せる」
 即答を躊躇するヒルダに、
「予があなたを次の皇帝に指名したのは、あなたが予の妻だからでも、息子の母親だからでもない。あなたが、この世で最も優れた統治者であると見込んだからだ」
この言葉に打たれ、時期皇帝を了承するヒルダ。

こうして考えると、いくらいい両親の間に生まれたとはいえ、生後二ヶ月の乳児を絶対権力者にして死んでゆくラインハルト、なんか情けない。

中継ぎにしろ、ヒルダの即位が一番納得できるし、摂政と実際の皇帝とでは、やはりいざという時に発する命令の重さも違ってくるだろう。
女は中継ぎで、表のことに口を挟むべきでない。
保守的な団塊世代オヤジの本音なんでしょうか。

非公開 (07/09 09:28) 編集・削除

管理者にのみ公開されます。

Jeri (07/09 10:44) 編集・削除

>宗教なんぞに走る奴の気が知れん的な意見は特に左系に多かった

なるほど。確かにそうかも。

ゆうやん (07/09 13:09) 編集・削除

梅雨が明けて蒸し暑さ全開!です。体力うせる・・・

次回、いよいよ会議室なんですね。出世にジャマな女を消しただけの動機からさらに発展していくようで続きが楽しみです。

Jeri (07/09 15:46) 編集・削除

>ゆうやんさん
万年猛暑の国でくらしてると、かえって動かなくなって皆体力なくなってます。
そちらは梅雨明けしたんですね。
なんかすごい豪雨が降ってるニュースを見たんで、よかったとも思ったんですが、これから暑さとの戦いになるんですね。
私は既に連日35度超で、感覚麻痺してますw

まこりん (07/09 17:12) 編集・削除

お暑うございます。いよいよ次回ですね。
ところで、細かいことですが、ブラウンシュヴァイク家とアンスバッハの関係について。
原作では、大名と家老のような関係だったのか、アンスバッハがたまたま配属された先がブラ公のところだったのか(社長と従業員のような関係)、どうもはっきりしないんです。
あれだけ忠誠心があるのだから、前者と考えた方がスッキリするのですが、そうすると、中央集権的に見える帝国軍の組織のあり方と矛盾するような気がするし~と、ずっと頭を悩ませておりました。
ところが、舞台版では、アンスバッハが明確に「ブラ家に代々仕える」と言っておりまして、「な~んだ、それで良かったんかい」とw
そんなわけで、Jeriさんの今回のブラ家の話も、すんなりと入れました。

Jeri (07/09 20:53) 編集・削除

>まこりんさん
ほんと暑いですねー
ブラ公とアンスバッハの関係ですが、もう20年近く前、一緒にOVAを見てた友人に、「いくらマーロン・ブラントでも、なんであんなおバカな奴にあそこまで忠義を尽くせるんだろうねー。アンスバッハは元々ラインハルトの覚えもめでたかったんだから、早くに投降してれば新王朝で出世もできただろうに」と言ったところ、「きっとブラ公の先祖に『暴れん坊将軍』の吉宗みたいなすっごい名君がいて、アンスバッハの先祖は、大岡忠相みたいに大抜擢を受けたんだよ。だから『以後、子々孫々まで忠義を尽くします』とか何とか…」
というわけで、今回の舞台で、アンスバッハ役の高山氏の名演技に刺激されたこともあって思いついた捏造です。

>中央集権的に見える帝国軍の組織のあり方と矛盾する
それ、私もすごい感じました。
リップシュタット以前のアンスバッハやシュトライトは、ブラ公の私兵の中の幹部みたいな役割でいながら、正規軍の准将だというのが、どうにも矛盾するんですよね。
でも、やっぱりそれも思考停止して無視するのがよしりん流なのかと、あらためて思いました。

舞台オベ様篇本格始動

オベ篇が本格始動しました。
http://www.gineiden.jp/

新キャストが3名発表されてますが、やはりオベ様らしく全員男!
やっぱり、女と絡んでるなんて想像できないオベ様に相応しい布陣だと思いました。
ストーリーはまだ不明ですが、脇のお三方は、リンク先のプロフィールを見ると、それぞれ相当なキャリアの持ち主のようなので、本格派舞台を今から楽しみにしています。
今回、あっさりチケットが取れたので、客入りがイマイチ不安ではあるのですが…
脚本は、舞台版の総合監修を務める田原正利氏こと河中志摩夫氏。
この方は、ほぼ原作に忠実なOVAを制作し、外伝で数々の魅力的なオリキャラを生み出された方でもあります。(私もここで使わせて頂いてます。<多謝)
オベ様の過去話となれば、他のキャラは殆ど原作には登場しない舞台オリジナルになると思うのですが(ラーベナルトくらいは出るかも)、彼ならばきっと原作の世界観とオベ様のキャラを崩すことなくいい台本を書いてくれることと信じてます。

ところで、今更ながら舞台双璧篇で気づいたことがあります。
いや、大したことじゃないんですが、

なぜバイエルラインではなく、ドロイゼンなのか?

ってことです。
今回の舞台でのドロイゼンの役割ですが、はっきり言って「ミッターマイヤーに心酔しているかわいい部下」ということなら、後の幕僚達の誰でもよかったと思うんですよ。
その中では、どうせなら原作でもOVAでも一番出番の多いバイエルラインが適任だったと思います。
でも、原作には、バイエルラインくんについて以下の記述があります。

ロイエンタールより5歳年下である。(青二才発言)
故に、ミッターマイヤーより4歳年下である。
ミッターマイヤーの金魚の糞幕僚の中で一番年下である。(ロイの遺体と対面時)

つまり、今回のヒンターフェザーン事件時、21~2歳で任官2年目のミッターマイヤーより4歳若いバイエルラインは、まだ士官学校生だったということになり、一緒にイゼルローンに赴任するには無理があるのです。
そこで、原作で具体的な年齢が明記されていなくて、OVAで比較的若そうな容姿で描かれたドロイゼンを出した。
と、こういう理由なのではないでしょうか。
もしそうだとすれば、舞台版制作スタッフは、結構こういう細かい原作の設定にもこだわってストーリーを作ったことになります。
いや、そう思いたいです。
そう思って、オベ篇、更には本伝の続編を期待してます。

コメント一覧

葵猫 (07/08 20:55) 編集・削除

う~ん、ここで岸祐二さんが来るとは…
スタジオライフの役者さん起用といい、やはり演劇ファンを刺激してますねえ。
岸さんは来月の帝劇で観劇予定の三銃士で三銃士の1人ポルトスを演じる方です。
元特撮ヒーローでアンサンブルからの叩き上げで、プリンシパルに出世した役がレミゼのアンジョルラス、東山さんと同期で同じ役でした。
勿論見た目も個性も違う2人の事、東山さんがクールなカリスマ性で仲間をひきつけるなら、岸さんは大らかな、やや体育会系的なパワーで仲間を引っ張る対照的なリーダーでした。
仲いいんですよ。東山さん曰く「ええ男や、惚れてまうやろ!」だそうで。
正直次回は行こうか迷ってましたが、どうやら観劇決定みたいです。
東山さんと小西くん共演舞台追っかけて地方遠征するころなので大忙しになりそうです。(前の月は上原君追っかけて大阪です)
しかし…友達に岸さん出るよ、とメールしたら「まさか犬役じゃないよね?」
その発想はなかったw

Jeri (07/09 00:36) 編集・削除

>葵猫さん
私も、双璧の外伝はともかく、オベ様は人気があるとはいえ、私みたいなのを含めた非常にマニアックなファンが一部存在するキャラと思っていたので、単独主演での舞台は、本当に意外でした。
でも、脇をかためる方々が相当な実力者揃いとのことで、これは、原作のミーハーファンよりも、コアな演劇ファンの鑑賞に耐える舞台になるのではないかと期待してます。
役者さん達に関しては、発表されてはじめて知った方ばかりなので、私なんぞがあれこれ言う資格はございませんが、脚本の河中志摩夫氏には、「とうとうご登場か」と思うくらい楽しみにしています。
今回、原作ではヒントそらなかったオベ様の過去ストーリーを完全オリジナル制作するらしいのですが、それこそ、河中さんの本領が最大限に発揮される場と思います。
OVAを見て思ったのですが、この方、なまじ本編に忠実に作り過ぎたり、原作の本伝の間にオリジナルを突っ込むよりも、原作で描かれなかった時間の話を一から創った方がいい仕事をする方だと思いました。
岸祐二さん、いくらなんでも犬役はないと思いますが、オベ様の相手役→拾った老犬というのは、最早二次創作のデフォとなりつつありますからねw
もしかしたら、もshかするかも。
或いは、彼は、若き日のオベ様が唯一心を許した友で、ダルマチアンを飼っていた。
その彼が、何かの理由で門閥貴族のバカ息子と問題を起こし、非業の死を遂げることに。
怒りと復讐心を心の中で静かに燃やすオベは、いつか彼の無念を晴らすべくラインハルトの元へ。
そんな時、、偶然拾ったダルマチアンの老犬に、亡き親友の面影を重ね…
というベタ過ぎる話を妄想してしまいました。

好きな舞台の為に全国を駆け回ってるようですが、どうか、暑くなってきましたので、くれぐれもお体に気を付けてどうか頑張ってお目当ての公演を全部制覇して下さい。
いつも葵猫さんの生活を密かに羨ましがってます。

べる (07/09 10:00) 編集・削除

オベさまいいなあ。
今回の双璧篇、
何が残念て、脚本が一番残念だったから…。
萌え舞台としては楽しんだけど、
原作ファンとしては、
ストーリーを堪能したかったのよねっ、ていうのが本音なのね。

Jeri (07/09 10:48) 編集・削除

>べるさん
河中御大なら、じっくり鑑賞に耐える骨太な人間ドラマを書いてくれると期待できます。
特に、今回発表された主要キャストの中にとってつけたような女性キャストが存在せず、実力派男子オンリーなのも期待できる要素です。
河中氏は、見ごたえのあるストーリーの中にも、さり気無くBL要素を織り込むのもお得意(意識的にやってるのかは不明)なので、そこらへんもすごく楽しみです。

生きてます

メディカルスパで組んでもらったダイエットメニュー実行中。
カロリー制限&運動&エステで頑張ってますが…


食べたい…
食べたい…
食べたい…

ああ…
こういう時だけ力石の気持ちが心の底から理解できてしまう。
早くバンタム級に…いえ、ベスト体重であるライトフライ級になって、糖尿病予備軍と脂肪肝から脱却しなければ!

が、空腹だとなぜか、脳も腐れてこない代わりに、萌えモードにもならなくて、なかなか書けないことです。
スピンオフはとっくに完結している予定で、ハーレクイン本編もこの夏あたりで終わらせる予定だったのに…

今夜はJINもないし、双璧の舞台も終わっちゃって11月近くまでネタないし…
この悶々とした感じ、暫く続きそうです。

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ゆうやん (07/03 21:44) 編集・削除

おつかれさまです。
空腹だと萌えモードにならに、ですと。それは大変すぎる・・・でもわかります。なんというか考えが食べ物に集中する感じ?
うーむ・・・食べちゃえ!!っていうわけにいかないですもんね。メディカルスパで組んでもらってるわけですし。私まで悶々としちゃいそうです。

・・・と言いつつ現在あちらこちらでモナコ大公の結婚式からみの画像など見てリアルに呆けております。ライヒルの時にこの派手さがあればなぁ・・・なんて。

Jeri (07/03 22:07) 編集・削除

>ゆうやんさん
どもです。
モナコのお妃、すごいきれいな人ですね。
アルベール大公、50歳過ぎて漸くママに匹敵する美しさの運命の人にめぐりあえたというとこなのかしら?
その点、姉様にも劣らない美貌のヒルダたんがずっと傍にいてくれたラインハルトは、早死してもラッキーだったということなんでしょうか。
ライヒル結婚式、派手婚にすべしと私も思います。
ってか、ライって、軍事だけでなく政治手腕も天才と言われているわりに、物凄い経済音痴だと思うのは私だけ?
奴は、ロイヤルウェディングの経済効果なんて全く頭になさそうで、ただ「質素に行う=善」って認識しかないくて、獅子の泉宮殿建設の件でもグルックに「皇帝があまりにも質素だと臣下の方が気兼ねして生活しにくくなる」みたいなことを言われても、「そういうものなのか?」ってな感じで全然わかってない様子だったし。
そのくせ、戦艦何万隻も投入して無駄な戦争して、湯水のような国費の浪費をするという矛盾ぶりにご当人まるで気付いてないw
文官で誰か一人くらいそれを指摘して、せめてヒルダたんにまともなドレス着せてあげてよっ!って
そんでもって、軍艦が祝砲100発鳴らして、パレードして、バルコニーでロイヤルキスの一つもしてみろってんだ。
関連グッズの売上とか、生中継の放映権とか、すごい経済効果だと思うんですが。

追記
なんか、ホテルのランチバイキングとか行って、思いっきりドカ食いしたい気分。
でも、それをやったらまたリバウンドして更に内蔵脂肪が増えて、ますます不健康になっていくんでしょうね。
ああ…歳はとりたくないですw

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安道名津をお土産に買って帰還

ファイル 399-1.jpg



セブンイレブンを8件くらい回って掻き集めて、やっと人数分買えました。おそるべしJIN人気。
無事バンコクに帰還致しました。
スピンオフを何とか今月中に完結させようとして少しづつ書いてたんですが、なかなか進まず難儀しています。
ところで、JINは来月からこちらでも放送されるんだそうですが、字幕なのか吹替えなのか不明です。
ただ、今回の原作を大幅に変更したラストシーンに一つインスピレーションを得ましたので、思い切って参考にさせて頂くことにしました。
考えてみれば、漫画が原作の作品をテレビドラマ化するのも、一種の二次創作じゃないですか。
だったら、これもありかなと思い直した次第です。
今回のドラマ版のラストは、原作との違いから、かなり批判が多いと思っていたのですが、ネット上の反響を見ると概ね好評のようです。
その理由は、多分、ドラマ版の方が、タイムスリップによるパラドックスについてSF的に整合性が高いせいだと思いました。
基本的に同じ時間軸に同じ人間が2人存在してはいけないので、タイムスリップした人間が元の世界に戻ると、タイムスリップしていた世界からその人物の存在が消え、接触した人達の記憶からも消えるという設定です。
スタートレックのタイムスリップを題材にしたエピソードも概ねこの方針でいくことが多いです。

ならば、私も初読時からどうしても納得いかなかった銀英伝のラストシーン部分をハーレクインもどきで改変してもいいじゃないか、僭越ながら、その方が整合性が高いのではないか、と思ったわけです。
ハーレクインもどきは、原則、ロイエル話なので、最初に作ったIFから発生する事件以外は、全て原作準拠でいく方針でしたが、昔からどうしても納得できない部分を大幅改訂することにしました。
今までどこの二次創作でも読んだことのない設定ですが、ラインハルト臨終に際して、誰も書かなかったパラレルを書いてしまおうと思います。

あ、タイ版のJINは、↓のような感じみたいです。

双璧舞台映画鑑賞&JIN最終回に寄せて

今日は、最終回のJINを録画して、23日の舞台を収録したという双璧舞台を映画館へ見に行ってきます。
記事は、後ほど随時追加して参ります。

今更気づいたことなのですが、今回の双璧の舞台、後半、ロイの出番が少なく、彼がラインハルトとキルヒアイスの下宿を訪ねる美味しい場面がないのが惜しいと思ったのですが、よく考えてみると、舞台のタイトルは、「ミッターマイヤー・ロイエンタール編」であり、配役の順もミッタ役の中河内氏が先に配置されています。
なので、この舞台は、ダブル主演となっているものの、事実上ミッタの方が比重の高い主役なのだと理解できます。
そして、それは、後に「ロイエンタール・ミッターマイヤー編」若しくは、「ロイエンタール叛乱編」という今度はロイの方がトップに来るダブル主演の外伝が製作される布石なのではないかと、願望を込めた予測をしてみるのです。
そして、原作とOVAでもハイネセンでエルの件をラインハルトから査問された時に、「5年前、初めて会った時のことを覚えているか?」と問われて、下宿を訪ねるシーンが回想として描かれてますので、多分、舞台でもこちらで扱われる予定なのではないかと思われます。
舞台製作スタッフの方々が、観客の99%が女性客という現状を充分に理解して下さることを願ってます。

18:00
ガラガラの映画館の前から9列目中央の一番よく見える席で鑑賞。
いや、第一章のDVDを買ってなかったので、会場で見るのとこんなにも違うのかと驚きました。
まあ、顔や細かい動作のアップも可能なんで当然なんですが。
以下、24日の2回とも舞台に向かって右端席だったのでよく見えなかったのか、今回のDVD版の映画鑑賞でわかった点を列記します。
(※ネタバレ含みます)

・ロイエンタールの青くキラリと光る左目、てっきりカラコンと思ってましたが、アップで見て青いアイシャドーと青のスパンコールを目の下と耳朶に貼ってた(ピアス?)ことが判明。
瞳の色自体は、よく見えなかったけど、カラコンは入れてなかったような…

・ドーラのアッカーマン憲兵大尉殺害の際の工作も、映像で見ると、しっかり、双璧が喧嘩を始めると携帯で連絡してる様子とか、リモコンを操作してるとことかか映ってましたので、舞台では見逃してしまう謎解き部分が明確になってます。
でも、自分の死を覚悟してアッカーマンを殺す予定だったんなら、ストレートに真正面から殺せばよかっただけで、双璧を巻き込む必要も、ミラーボールのトリックなんて面倒な下工作も必要なかったんではないかと思うけど。
普通、殺人事件で巧妙なトリックやアリバイを作って、自分を容疑者圏外に置くような犯人の場合、殺害後もそれまでの生活を続けたいことが大前提になっているはず。
つまり、地位とか生活とか、失いたくないものがたくさんあるからこそ、トリックを考え事故に見せかけたり、自分に容疑のかからない殺人事件に仕立てるのであって、ドーラのように、最初から「殺したら、自分も死ぬ(イゼルローンを離れて遠くへ行く)」覚悟の犯人には、トリックなんて、まして無関係の他人を巻き込む必要なんてない。
その辺が「双璧が解決した殺人事件の真相」としての「ヒンターフェザーン事件」というサスペンス劇のエピソードとして弱いところのように感じました。
ミッタに「ドーラは勇敢な女性だった」という台詞を言わしめる女なら、堂々と殺害動機を公言して殺して欲しかったです。

・アップで見てわかった「すごい汗」。特に東山氏。
あの踊りがどれだけハードかわかりました。

・最後に仲良くご挨拶&次回オベ編の宣伝をなさるお二人の映像。
やっぱりリアルでも仲いいんだなぁ、この2人。と思わずにいられない絵でしたね。
今後もまたロイエンタールメインの外伝や、本編でもより一層息の合った演技を期待したいです。

・最後に、思ったよりBLしてなくてちょっと残念でしたが、また次回も萌えさせて下さい。

友人と午前0時まで飲んだ後、翌1時半帰宅。
録画しておいたJINの最終回を鑑賞。
こちらもネタバレになりますのでご注意下さい。

まず、放映直後から話題になっていた「ラストシーンはどうするのか」という問題ですが、基本的に原作準拠で、放映開始され、視聴者の反応とか見て細部を決めていくのだとばかり思ってましたが、違いました。
少なくとも、制作スタッフはテレビドラマ版のラスト方針を最初からしっかり決めていて、主題歌を作詞した平井堅には予め伝えていたのだったということがわかりました。

原作では、一旦現代に戻って現代を孤独に生きる仁(仁の現代の恋人未来は原作にはいないドラマ版オリジナルキャラ)と再び幕末に行き、咲と共に生きる仁と一人の人物の身体が二つに分かれてしまうことになってます。
そして、現代に戻った孤独な仁は、その孤独を医療を必要とする地域(主に紛争地帯や発展途上国)で活動する為に世界中を飛び回り、その道の権威になっていきます。
満足な医療器具や薬がない状態での治療は、江戸時代での経験を活かして乗り切ります。
そして、幕末の人々の笑顔に救われたように、貧しい国で彼が命を救った人々の笑顔にまた救われ、少しづつ孤独を癒していきます。
そして、10年後、久しぶりに日本に戻った仁の元に、フランスから野風の子孫と思われる女性研修医が着任し、二人は互いに運命的なものを感じて惹かれ合います。
ちなみに、原作で麻酔なしの帝王切開をして出産するのは野風ではなく、彼女は乳癌が再発したままルロン氏と共にフランスに渡り、現地でおそらく普通分娩で男児を出産します。その後いつまで生きたかは不明ですが、こうして、野風の血はフランスの地で続くことになります。
漫画のラストは、その子孫の女性と仁が隅田川の畔を散策する場面でENDです。
一方、幕末にもう一度戻った方の仁は、兄恭太郎の死で、橘家を継ぐことになった咲と、婿入りする形で結婚し、橘仁として、仁友堂を仲間と共に、明治期の医療の発展に尽くします。
二人の間に子供はなく、喜市を養子にして医者にし、仁友堂を現代まで続く基盤を作ります。
ダブルヒロインの場合、「どっちとくっつくの?」というのが、常に読者、視聴者の関心事ですが、原作の仁先生の結果的に、咲さんとも野風さんとも結ばれるという美味しい形になってます。

しかし、今回のテレビドラマ版では、ラインハルトもロイエンタールも美形2人どっちも食いたい…じゃない、どっちともハッピーエンドも、仁が現在と幕末の2人に分かれることもなく、SF的な考証では、ドラマ版の方が優れているように思えました。
仁はほんの少し歴史が変わってる現代に戻り、咲は、仁と共に薬を探していた恭太郎が見つけた仁がタイムスリップ時に落とした特効薬で救われ、無事生きながらえますが、回復すると仁の存在が消えていて、仁友堂は、咲を含めた仁以外のメンバー達で最初から立ち上げたことになっています。
しかし、咲の記憶には、だんだんと薄れていくものの確かに自分が慕っていた仁の存在があり、名前も忘れてしまった彼に宛てて、これ以上記憶が薄れないうちにと、「〇〇先生へ」という書き出しで彼への思いを綴った手紙を残します。
現代の仁は、咲の消息を調べ、野風そっくりの女性橘未来に出会い、咲がその後も生涯独身で、野風の産んだ娘を養女にして橘医院を現在まで残していることを知ります。
賛否両論あるでしょうが、私的には、この展開、SFとしては原作を超えたと思ってます。
咲が可哀想だ、彼女にも女性としての幸せがあることを望んでいたという意見もネット上で多く見かけましたが、私、このドラマの咲さん、不幸とは感じないんですよね。
そして、未来から咲の手紙を渡され、彼の思いを代弁するような主題歌をバックに、それを読んで泣き崩れる仁。
時空を超えて、二人の間に確かな愛があったことが実感できる場面でした。
なんか、最後まで姉上とヒルキアイスな夫を看取った銀英伝のヒルダよりずっと幸せに感じてしまうw
現代人的なはっきりとした「愛しています」という言葉ではなく、「お慕いしておりました。」という控えめな表現もいい。
ドラマの仁と咲は、最後までプラトニックな関係で終わり、濃厚なラブシーン等は無縁なごく控えめな愛情表現でしたが、それでも原作もドラマも、互いを思う気持ちが切々と伝わってくるのです。
このあたり、同じ「控え目な恋愛表現」のよしりんと凄く対照的。
オチは、未来の脳腫瘍手術をもう一度仁が執刀する場面で「完」となります。
当初、前回のMISIA「逢いたくていま」に比べて、あまり評判のよくなかった平井堅の主題歌ですが、このラストで評価が一変した感があります。
まさに、内容まんまでした。

歌詞は↓
http://www.utamap.com/showtop.php?surl=kt1609

以前の記事にも書きましたが、このJINは世界80ヶ国で放送されることになっており、タイでも7月から放送が決まっています。
タイ語版コミックスも以前から発売されており、漫画好きのタイ人の間でもよく知られた作品です。
アフガニスタンや中東、アフリカ等南米地域を除くほぼ全世界的に放送されることになるのですが、ドラマ版の坂本龍馬の台詞の借りたこの作品の最大のメッセージ

「我々がすることは、死んでいった者達が、もう一度生まれてきたいと思える国を創ることだ」

未だカンボジアとの国境紛争を続けるタイ人にも、独裁政権を打倒した中東の国々にも、この思いが伝わることを願います。

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ゆうやん (06/26 22:55) 編集・削除

映画すんで帰宅されたでしょうか?私はJIN見てました。
レポ、ありがとうございます。正直な感想を言いますと
「よかった、新幹線使ってまで見に行かなくて。」というところでしょうか。いや、私双璧心酔という人間じゃないので帰りの新幹線でくわ~と後悔しただろう、と素直に自分を見返した次第です。

これからまたタイへ戻られるので体調に気をつけてください。帰った途端にダウンでは断崖もとい会議室が遠くなるので(鬼発言、完全自己都合w)

Jeri (06/27 14:34) 編集・削除

>ゆうやんさん
昨日は、映画観て友人とそのまま新宿へ飲みに行っちゃって、3時に帰宅して録画したJIN観て寝ちゃって今起きたところです。(堕落の極み)
これから空港へ向かいますが、多分、またラウンジでスピンオフの続きを書いてると思います。
今回の舞台、ビッテンもファー様も出番なしなんで、ゆうやんさんにとっては、見に行かず正解だと私も思います。
でも、本伝の最後までやるとしたら、やっぱり「最終章」とかでは大活躍すると思われますので、福岡あたりで上演されたら、考えてみて下さい。

非公開 (06/27 19:06) 編集・削除

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sabrina (06/28 00:32) 編集・削除

お久しぶりです。

JIN、見てました。
最近はドラマどころかTV自体ほとんど見ないんですが、これは民放ドラマの中では珍しく鑑賞に堪えた作品でした。年配者の多いうちの職場でも見てる人多かったです。
漫画は読んでいないので比較しては何とも言えないのですが、ドラマを見た限りでは、脚本がしっかりしていたのとちゃんと演じられる役者(チャラいアイドル系不在)だったのが良かったような気がします。「もうこっちを大河でやれよw」って思わず突っ込み入れたくらい。

と、思っていたら、再来年の大河「八重の桜」の主役は綾瀬はるからしいですね。幕末女性ものです。NHKもJINイメージからインスピレーション受けたのか?と邪推したくなる配役ですがw
でもJINの演技を見ていると、はるかちゃんは少なくとものだめよりは時代劇デキる人じゃないかなと思いました。(いや、のだめも脚本さえマトモならもっとマシに見えたのかもしれませんが、もう大河見てないのでどうでもいいwww)

>最後まで姉上とヒルキアイスな夫を看取った銀英伝のヒルダよりずっと幸せ
近くにいても夫はずっと明後日の方を向いてたようなヒルダたんの描かれ方に涙。
ちなみに、私も咲を可哀想とはちっとも思わなかったです。
「お慕いしておりました」とストレート且つサラッとした告白で締めるラストは、ここまでの話が濃いだけに逆にベタつかなくて良かったと思います。

Jeri (06/28 16:02) 編集・削除

>マンガ版は男性向け、ドラマ版は女性向けなのかなという気がします。

私も漫画版は全20巻の長編で、仁先生が江戸にいた期間も10年間とドラマ版の約2倍にもなっていることと、登場人物も数えてないからわからないですが、多分3倍くらいはいるはずなので、必然的にテーマも絞り込んだ形になったのだと思います。
その中で、作品のメインテーマは、坂本龍馬が死ぬ前に口にした「四海兄弟」という言葉をキーワードに、現代の我々の世界が、彼の目指した世の中にどれだけ近づいているか?というのが縦軸としてあり、横軸に仁、咲、野風の三角関係的な恋愛(?)模様がある作品でした。
しかし、時間や表現手法に制限の多いドラマ版では恋愛部分により多くを割き、肝心のメインテーマの部分の描き込みが足らなかったように思えます。
ただ、瞬間最高視聴率をマークしたのは、現代の東京に戻った仁が、これまで江戸で過ごした大切な仲間たちの笑顔を思い浮かべながら、「この世界は、誰もが戦い、命を落とし、勝ち取ってきた無数の奇跡で編み上げられていることを、俺は忘れないだろう。そして更なる光を与えよう、この手で」と心に決めるシーンですから、作品の最大のテーマが視聴者に伝わった証拠と思います。
考えてみれば、この物語の発端は、重傷を負った身元不明の行き倒れ男性が、大学病院に救急搬送され、支払い能力があるかないかもわからないのに、即座に脳外科手術という最新医療が施されるところから、始まっています。
日本人には当たり前に見えるこのシーンですが、こんな国、世界中にいくつもありません。
後開発国なら、そのまま死体になるまで放置され、軍か警察がそのうちどっかに遺棄して終わりでしょう。
日本の場合、身元不明者が治療後に支払い能力がなかった場合、最終的には国が負担することになるんでしょう。
なぜ日本は、このようなことが可能なのかと言えば、国に金があるからで、なぜ金があるかと言えば、個人や企業が税金を収めてくれるからで。
資源に乏しくとも、先進技術を有する国際的な大企業が多くあるからということに尽きます。
そして、その芽は、仁がタイムスリップした幕末期に既に種が撒かれており、この時代の先人達の流した血と汗と涙によって、今の自分たちの暮らしがあるのだということを切々と訴えかけるドラマになっています。
作中に登場したからくり儀右衛門こと田中久重は、幕末の動乱期に実子を殺害され、彼の血筋は残っていませんが、彼のモノづくりの精神は後の東芝の礎となります。
坂本龍馬の亀山社中は残っていませんが、龍馬と親交があったといわれる岩崎弥太郎(原作、ドラマ共に作中には登場せず)は三菱グループの創始者として知られています。
ちなみに、三菱系の酒造メーカーであるキリンビールのあの独特の麒麟の絵は、頭が龍で身体が馬、即ち、龍馬を現しているのだという話を聞いたことがあります。
ドラマの最後の、仁の台詞「更なる光を与えよう、この手で」というのは、原作のように彼が医療過疎地へ赴き、世界中で様々な奉仕的医療活動を行うことを暗示しているようにもとおれます。
テレビ版では、くどいほど「これで本当に終わり」と宣伝してしまった以上、テレビドラマの続編はありえないと思いますが、もし作るとすれば、その後の仁の活躍を描く映画版かなと思います。
そして、作中でも説明されていた無限にある平行世界のどこかで、咲と添い遂げる仁があってもいいんじゃないかと密かに期待もしています。

>sabrinaさん
お久しぶりです。
逆子直し体操、頑張って下さい。
なぁに、大丈夫ですよ、最悪戻らなくても、野風さんみたないな麻酔なし帝王切開なんてありませんからw
私も下の子は、少し早めに破水してしまったので、安全を考えて帝王切開でした。
100年前なら母子ともにそこで死亡だったかもしれません。現代医学に感謝です。
こういう設備と技術の中で出産できる日本人女性は幸せなんだなと、感じたものでした。

>再来年の大河
「旬の人」を主役にもってくるのが最近のNHK大河の方針みたいですが、視聴率の為に仕方ないとはいえ、のだめは私も×でした。
仁を見る前に、ついつい1時間前にテレビ付けてしまって結構見てしまうんですが、江を見てるともう、最近では気持ち悪くてしょうがないんです。
特に秀吉と淀殿の描き方がキモ過ぎてゲロ吐きそうでしたわ。
でも、私も悪いのはのだめでも宮沢りえちゃんでもなく、脚本家に尽きると思います。
とにかく、せっかくまた幕末ものに綾瀬はるかをもってきたんだから、どうかまともな脚本書いて欲しいです。

>近くにいても夫はずっと明後日の方を向いてたような

ほんとうにねぇ…
ベタベタなラブシーンも甘い言葉もいらないから、どこかにさらっと一行、ラインハルトのヒルダへの思いが伝わるような表現が欲しかったです。
それによって、ライは随分男を上げられたと思うんですが、よしりんにそういう高等技術を求めるのは難しいかw