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リセット-寂寞の皇后-(2)

時間を2年前に戻したヒルダは、大本営に移転してきたばかりのラインハルトに対して、フェザーンの技術力の高さを実体験する為に、現地の医療施設の視察と、これを期に皇帝自身のトータル的な健康診断をスケジュールに組み込んだ。
「お若くてご健康な陛下にとっては、あまり意味のないことかもしれませんが、皇帝の健康は国家的な関心事です。それに、今後の帝国民の為にも陛下ご自身がフェザーンの最新医療に直に接することは意味深いことですわ」
そう笑顔で言うヒルダに、ラインハルトも素直に頷く。
自分自身は、いつでも戦場で果てる覚悟はできているが、帝国の医療技術の退化が、嘆かわしい状態を呈していることは、以前から気になっていおり、為政者として放置できない。
ヒルダは、トータル的なと言っておきながら、医師団の中に密かに膠原病の権威を配置していた。
翌日届いた診断結果は、想像通りのものであった。
ラインハルトは、今は時々発熱する程度の症状で治まっているが、膠原病の一種と思われる未知の病気に犯されており、既に自覚症状はないものの、一部臓器からの出血が確認されているという。このまま放置すれば、余命3年とも告げられた。
この結果には、当のラインハルトは意外に冷静だった。
「ならば、命のあるうちにやっておかねばならぬことが山程ある」
同盟の完全併合を視野に入れた発言に、医師達ばかりではなく、最高機密事項を知らされた軍首脳や尚書達も一斉に反発した。
余命3年は、あくまでも医師の指示に従って静養して治療に専念した場合の年数である。跳躍<ワープ>による身体への負担を考えれば、一気に寿命を縮めかねない。
宮内尚書は、その権限で、唯一の皇族であり、肉親であるオーディンのアンネローゼに事の次第を知らせる。
アンネローゼも、弟が余命宣告を受けるような不治の病にかかっていいると知れば、山荘に隠遁しているわけにはいかない。
従者と親友であるシャフハウゼン子爵夫妻とヴェストパーレ男爵夫人を伴って、すぐさまフェザーンにやってきた。
ラインハルトは、ラインハルトで、オーディンであれほど乞うても一緒に暮らしてくれなかった姉が来てくれたことで、予定していた同盟領への親征を暫く見送る気持ちになった。
専門医の見解によると、この病気は、とにかく進行しないよう配慮しながら生活し、延命するうちに、徐々に効果のある薬が判明してくる可能性が高いので、余命3年を額面通りに受け取る必要はないという。
今はとにかく、日常生活には支障はないので、一部の側近と国家の重鎮を除いて病気を伏せる方針がとられた。
専門家によると、この病気は、3年の内に、段々と有効な治療法も見つかり、5年、10年と延命する内に、結果的に平均寿命近くまで全うするという方法が今のところ最善なのだそうだ。
ただ、フェザーンの医学の進歩具合で、そのうちに突然特効薬が開発される可能性も否定できないので、とにかく現行では、病気の進行を遅らせる生活を送ることが大切だと説いた。
まだ初期症状の段階なので、やることといえば、食事に気をつけることと、睡眠を充分とること、飲み薬を欠かさないことくらいで、デスクワークには特に制限はなかった。
ヒルダは、心底ほっとした。
『ああ…これでこの方は25歳の若さでお亡くなりになることはないわ。そうなれば、私達二人の心の距離も、もっと近づく時間ができるはず…』
こうして、ラインハルトの不治の病は、真相を一部の幹部以外に伏せられたまま、同盟に対しては、「皇帝の寛大な御心」として、暫くは共存路線を打ち出すことが決定した。
ラインハルト個人的には不本意だったが、姉の懇願と、発足したばかりの新王朝の皇帝として生きて国家の安定基盤を創る義務があるとの国務尚書マリーンドルフ伯の説得には、反論できず従うしかなかった。
間もなく起ったレンネンカンプの自殺の件に関しても、ヤン一党のハイネセン脱出行為に関しても、敢えて沈黙を守ったことが、皮肉にも逆に同盟側の疑心暗鬼を産み、膠着状態となっていた。
新たな高等弁務官にはミュラーを派遣し、エルスハイマーなどの有能な文官を同行させて、協調路線を保った。
ヒルダは、案外この状態の方が、宇宙全体の平和の為にはいいのではないかという思いがしてきた。
ホテル暮らしだったラインハルトは、アンネローゼと一緒に住む為に、大本営に近いフェザーンの富豪が売りに出していた大邸宅を買い上げて改装し、仮皇宮とした。ヒルダも大公妃の招きに応じて、公務抜きで度々邸を訪れることになる。
本来行われたはずの大親征がなかったことで、思わぬ事件も起こった。
リセット前の世界では、翌年2月にハイネセン滞在中に発覚するはずの、ロイエンタール元帥の叛逆疑惑騒動が、11月に起こったことだった。
原因は勿論、ロイエンタールへの私怨から、彼の身辺調査(粗探し)をしていたラングが、オーディンの司法尚書ブルックドルフを動かして、ロイエンタールがオーディンにいる頃から私邸にリヒテンラーデ一族の女を匿い、フェザーンにまで同行させた事実が明るみになったことである。
その女が現在妊娠しているというのも、国家の元勲の行動として相応しくないないというのが、司法尚書の意見書に添えられていた。
同盟議員のオーデッツがフェザーンにやってきて噂をばらまく前の話だったことで、リセット前の歴史が動いていることがヒルダにも実感できた。
違っていたのはそれだけではなく、リセット前には、屋敷から連行され、司法尚書等の取り調べを受けるはずのエルフリーデが、在宅での事情聴取に留まったことだった。
エルフリーデが未成年であったことと、ロイエンタールの不在時ならともかく、国家の元勲の住まいに踏込んで連行することは、流石に躊躇われたのであろう。
どうのような事前の打ち合わせがなされたのかは定かではなかったが、エルフリーデは、リセット前のようにロイエンタールの叛意の偽証はせず、殆ど黙秘を通した。
取り調べ官の質問に答えたのは、流刑地から脱出したのは、自分一人の意思であり、元々警備も緩やかだったので、それ程難しくなかったということ、ロイエンタール邸に住まうようになったのは、ほんの成り行きと偶然で、自分の境遇に同情した元帥が滞在を許したこと、お腹の子供は間違いなくロイエンタール元帥の子であり、出産を希望しているということの3点だけだった。
これは、無論、ラングにとっては予想外の展開で、彼が歯軋りして悔しがったことは想像に難くない。
ラインハルトは、この報告を、仮皇宮のサロンの一室で、偶々非番で姉を訪ねていたヒルダを交えた3人で聞いた。
ラインハルトには、ラングの意図が充分にわかっていたので、こんなことで建国の功臣たるロイエンタールを罰するつもりはなかった。
「ロイエンタール元帥はともかくとして、私邸にいたリヒテンラーデ一族の女性は、どうなさるおつもりですか?」
この時点では、エルフリーデはまだ妊娠3~4ヵ月のはずで、充分堕胎が可能だった。
ヒルダは、暗に堕胎か、リセット前と同じように、出産した後子供を養子に出すことを想定して訊ねた。
しかし、ラインハルトの反応は、ヒルダの想像…というよりもリセット前の彼の台詞とは180度違っていた。
「これは、ロイエンタールの私事だ。女本人が産みたいというなら産ませてやればいいし、ロイエンタールがそれを許さないというなら二人で話し合えばいい。いずれにしろ、第三者が口を挟むことではない」
ヒルダは、ラインハルトが姉の前をはばかって、『堕胎』という際どい言葉を放つことを避けたのだと感じた。
同じ若い女性で、しかも他人である自分の前では、億面もなく言った言葉を、実の姉の前では躊躇う。
ヒルダは、改めて自分が到底この目の前の美しい人に生涯適わない存在だと思い知らされた。
「しかし、ロイエンタール元帥は、陛下の最古参の幕僚であり、国家の元勲でいらっしゃいます。その方の私邸にリヒテンラーデ一族の女性が同居することも、ましてや政敵の血をひく子がいるのは、先々に禍根を残すことになりませんでしょうか?」
「うむ…」
ヒルダの理路整然とした進言に、ラインハルトも考え込む。
「あの…ちょっと、よろしいかしら?」
それまで黙って二人の話を聞いていたアンネローゼが、遠慮がちに会話に入ってきた。
「私などが、口を出すべきことでないことは、重々承知しているのですが…」
寵姫時代から政治向きのことに口を出さないことを信条とし、それが弟の為であると信じてきた彼女にしては、極めて珍しい行動だった。
「なんでしょう?姉上。思うところがお有りでしたら、ご意見をお聞かせ下さい。これは、政治的なことではありませんし、ここには3人しかいないのですから、ご遠慮は無用です」
ラインハルトは、姉の助言がむしろ嬉しいようだ。
それを敏感に感じ取ったヒルダもすかさず迎合する。 
「そうですわ。こういうことは、むしろ、大公妃様のような方のご意見を伺うべきと思います」
ヒルダの言葉に促されるように、アンネローゼは静かに、だがしっかりとした口調で目の前の若い男女に向かって言った。
「では、私の私見を述べさせて頂きます。どんな事情があるにせよ、簡単に新たな命を絶つことや、生まれたばかりの乳児を母親から引き離すという発想に、女として受け入れ難いものを感じます」
かつて、後宮にいた時、身分の低い女官や下女が出産すると、人知れず始末されていたのを間近で見てきたアンネローゼにとって、これは率直な感覚だった。
ヒルダは、この一言で、この比類なき覇者にとって唯一絶対ともいうべき女性の自分に対する信頼が、些かでも揺るいだことの方に、内心酷く動揺していた。
アンネローゼの言葉は続く。
「その娘さん、リヒテンラーデ公の一族の方とのことですが、一体どんな罪を犯して流刑などになっていたのですか?それに、聞けばまだ17、8歳だというではありませんか。そんな年端もいかない少女を地位も権力もある大人達が寄って集って罪人扱いするなど、それがローエングラム王朝のやり方なのですか?」
最後の方は、普段穏やかな彼女のものとは思えない程強い口調になり、明らかに怒りと非難が込められていた。彼女の言葉の中の“地位も権力もある大人達”の中に、目の前の皇帝とその主席秘書官も含まれていることは明らかだった。
15の時、嫌も応もなく権力によって突然人生を奪われた自分自身と重ね合わせているのかもしれない。
それを感じ取ったラインハルトもヒルダも、宇宙の覇者と銀河系一の才媛らしからぬ動揺を見せた。
ラインハルトは、彼の覇業の原点ともいうべき姉に批判されたことがショックで、暫く口もきけない有様だった。
ヒルダに至っては、この方の支持を失えば、自分とラインハルトとの未来はないと思っているだけに、とにかくこの場を切り抜けようと必死で頭をフル稼働させた。
「…アンネローゼ様の仰る通りでしたわ。陛下の偉業を盤石なものにしようと考えるあまり、私は大切なことを忘れておりました。陛下、改めて進言させて頂きます。ローエングラム王朝は、旧王朝の悪しき慣習であった連座制を廃止致しました。現に本来なら大逆犯であるキュンメル男爵の係累の私や父に、何のお咎めもございませんでした。ならば、リヒテンラーデ一族の女性も、赦されて然るべきではないでしょうか」
「うむ。フロイラインの意見は尤もである」
ラインハルトは救われたようにそう言って頷くと、再び穏やかな笑を漏らすアンネローゼの顔を見て安堵の表情を浮かべた。
ヒルダは、何とかこの姉弟の自分への評価を下げずに切り抜けたことに一先ず胸をなで下ろした。
こうして、エルフリーデに対する処分はないまま、彼女は臨月を迎え、新帝国歴2年5月2日、リセット前の日付と同日に男児を出産する。
ロイエンタールは、当初、この出産に冷淡で、出産当日もいつもと同じように統帥本部として接収したビルで執務中だったが、見かねたミッターマイヤーが妻にFTLで相談し、名付け親を買って出た。
フェリックスと名付けられた目が開いたばかりの乳児の写真が、個人用の携帯端末に転送されてくると、金銀妖瞳の名将は、暫しの沈黙の後、仕事を切り上げると、母子のいる病院へと向かったのだった。

時は流れ、戦争以外に起こるイベントは、多少時間のずれはあるものの確実に消化されていく。
ただ、エルファシルに移ったヤン一党のイゼルローン再奪取作戦が決行されなかったことで、帝国側は、再度同盟側との協調路線を強化する方針を示し、生存が確実視されたメルカッツの帰還やその他捕虜の交換、貿易の振興など譲歩案を示し続けた。
その一方で、フェザーン回廊とイゼルローン回廊に新たな要塞建設を発表し、軍事的牽制にも余念がなかった。
帝国の要である皇帝が不治の病であることは、回復の目処が立つまでに何としても隠し通さねばならず、この時点ではこれがベストの選択だった。
そして、ヒルダにとって運命の8月29日が訪れる。
舞台となる戦没者記念塔が、リセット前の世界では、主にマルアデッタと回廊の戦いのものであったのが、旧王朝時代のリップシュタット戦役も含めて、バーミリオン会戦、地球教討伐作戦など近年のあらゆる戦いで命を落とした兵士達全般を慰霊するものであることだけが違っていた。
ヴェスターラント出身の男が皇帝暗殺に失敗し、その男の言葉に落ち込んだラインハルトをヒルダは、リセット前と同じ言葉で慰め、二人で初めての朝を迎える。
大きなバラの花束を抱え、不器用なプロポーズをしにやってくる皇帝と、返事を一旦保留するヒルダも、リセット前と同じ行動だ。
やがて、ラングが逃亡中のルビンスキーと接触していたことで国事犯として逮捕され、同時期にヒルダの妊娠も発覚する。
ラインハルトの再度のプロポーズを受け、約一ヵ月後の新帝国歴3年1月29日、皇帝の結婚式としてはささやかなものではあったが、多くの人々の祝福を受け、ヒルダは予定通り新銀河帝国ローエングラム王朝の初代皇后となった。
未だ難病の根本治療法が見つからなず、継嗣のない皇帝を頂くローエングラム王朝の重臣達にとって、この急すぎる結婚は、この上のない慶事だった。
式は、リセット前と同じ生憎の天気だったが、大きな違いは、叛逆事件を起こさなかったロイエンタールが、エルフリーデ嬢を伴って列席していることと、当然ながらウルヴァシー事件もなかった為、ルッツも婚約者の看護師を伴っていること、ヤン一党によるイゼルローン要塞奪還もなかった為、左遷人事のパーティーの爆破事件も起こらず、工部尚書のシルヴァーベルヒも健在であることだった。
また、式の終盤で以前は「こんな時に」と顰蹙を買ったオーベルシュタインのハイネセンでの動乱発生の報告もなく、表面上は平和のうちに式は終了した。
ただ、他の高官達の妻や同伴者が、質素な皇帝夫妻に気遣って、概ね地味目な装いであったのに対し、エルフリーデだけは、ロイエンタールの母の形見だという地球産ダイヤモンドの豪華な首飾りと対の耳飾りを身に付け、彼女の瞳と同じ色の特大のパライバの指輪に、旧王朝を彷彿とさせる贅を尽くしたドレスを着ていた。皇后となるヒルダよりも派手な装いに、一部列席者から批判の声が上がったが、当人もロイエンタールも全く気にする素振りはない。
新郎のラインハルト自身は、元よりこのようなことに無頓着だったが、ヒルダは、自分に向けられるエルフリーデの視線に、明らかに自分に対する敵意が感じ取れるのだった。
エルフリーデは、同じ門閥貴族出身でありながら、勝ち馬に乗っただけで、「皇帝への助言」という形で、他人の運命をサイコロを転がすように決めていくヒルダが許せなかった。彼女の言葉一つで、自分は無理矢理堕胎させられたり、我が子と引き離されていたかもしれないと思うだけで、憎しみは増した。
一方、ヒルダの方も、以前から自分を良く思っていないと漠然と感じていたロイエンタールとエルフリーデが一緒にいることに、何とも表現し難い思いを抱くのだった。
そして、この式には、オーディンから思いがけない人物も列席することとなった。
亡きキルヒアイスの両親が、息子の死後、孤児となった縁戚の娘を引き取って育てており、その娘(名前未定なので仮名:キル子)がフェザーンで学ぶことを希望した為、かの地に居を移したアンネローゼを頼ってやって来たのだった。
少女は今年18歳で、ルビー色の髪と、亡き赤毛の青年よりも少し明るめの美しい青い瞳をしていた。
キルヒアイスの面影を宿す少女を前にして、ラインハルトは今まで感じたことのない感情に捕らわれる。
夫の様子を敏感に感じ取ったヒルダは、もしかしたら自分がリセットを選択したことにより、予想外のことが起ころうとしているのではないかと、不安を覚える。

コメント一覧

葉子 (07/26 05:21) 編集・削除

そして、銀河の歴史がまた一ページ…。
姉ローゼ、GJ!!!ありがとう。ロイエル者としてお礼を言わせてください…。そして、これが原作であったらなあ…(涙)
そしてエルフリーデちゃんはダンナ様が富豪だから、もうとことんゴージャスにやっちゃってください♪私が許す!腹痛いwww
>>以前から自分を良く思っていないと漠然と感じていたロイエンタールとエルフリーデが一緒にいる
しかも子供つき。ヒルダが怖い顔してにらんできたら、ロイエンタールが二人を元帥マントの裏側に隠して「宣戦布告か?あん??」ってチョーハツする絵が見えますwwwあ、挑発しちゃまずいのか。でもお父さんは愛する妻子をしっかり護ってあげてほしいのですヨ。
>>夫の様子を敏感に感じ取ったヒルダは、もしかしたら自分がリセットを選択したことにより、予想外のことが起ころうとしているのではないかと、不安を覚える。
妙齢の18歳キル子ちゃん出陣wwwこれは勝てない!

※Jeriさん、ヒルダが問題作(爆)「エミリア」以上に黒い気がしますが気のせいでしょうか?気のせいじゃない気がする…夏だからまさかの日焼けとかwww

べる (07/26 07:50) 編集・削除

新調するよりは倹約になろうと、我が家から蔵出ししましたところのこの不始末、平にご容赦を…とかシャアシャアとカイザーにだけ頭を下げるロイエンタールが見えましたw
いいぞもっとやれ(やって下さい)

Jeri (07/26 10:33) 編集・削除

>葉子さん
はい。ここのヒルダたん、この暑さで日焼けしてます。
ここのアンネローゼの台詞、私は本当は、原作でヒルダにこそ言ってもらいたかったです。
ただ、そうすると、よしりんとしては、まずそれありきなロイエンタール叛乱という大イベントが回避されてしまう可能性があるので、ああするしかなかったんでしょうね。
だから私は、ヒルダのキャラを大切にするなら、出番が少なくなっても彼女を戦場に連れてくるべきでなかったと思ってます。
よしりんは、女の「賢い」とか「聡明」の意味を何か間違ってるよ。
彼女が出番が減っても、もっといい意味で「女性らしい」反応をしていたら、真のヒロインになれたかもしれないのにと思うとほんとに残念。
だから時々「この人は本当はすんごく腹黒いのでは?」と妄想する読者が出てくる。
私としては、よしりんはあくまでもヒルダは、優しくて聡明な女性に描いた「つもり」で腹黒い部分など微塵もないキャラの「つもり」で書いたと思ってます。

>べるさん
はい、どんどんやります。
そして、やり過ぎた挙句、カイザー死後に絶対権を握ったヒルダと全面対決します。
さて、このリセット最期にどうなるか?

葉子 (07/26 19:13) 編集・削除

>>この暑さで日焼けしてます
中も外もこんがりいい感じです。もっとやってくださいwwwさっき昼寝していたら↑コレを夢で見ました。結構悪夢だったです。
>>彼女を戦場に連れてくるべきでなかった
>>だから時々「この人は本当はすんごく腹黒いのでは?」と妄想する読者が出てくる。
出てきて本当にすみませんwでもこのあとのJeriさんの「つもり」のカギカッコにニヤニヤしてしまうw

※田中先生の恋愛描写はちょっとアレですけど、それでもロイエルとヤンデリカに限っては、いびつながらもそれなりに形になっていると思うんですけど、どうなんでしょ?

そして、銀英舞台版(帝国篇・同盟篇)のDVDを銀河劇場で観よう!とかメールが来たんですけど、日程が夏コミ一日目(10日/銀英スペース出展の日)なのがw狙われてますな、自分。

ごん (07/26 22:16) 編集・削除

『リセット』は読んだことはないんですが、霊能者の実録漫画とか読んだことはあります。>山本まゆりさん
 
 冗談はさておきや、本当に発熱始まったぐらいの頃、医者に徹底的に調べさせておけば、ハルト君が死ぬのを数年遅くさせることは出来たと思います。ただ、検便とか検尿とか嫌がったりして(爆)(食事中の方すみませーん)
姉様もさすがに出てくるでしょうし。
統治ではなく外交をする高等弁務官のままなら、ロイよりミュラーの方が適任ですし。

>原作者のヒルダ観
1、2巻と3巻以降では微妙に世界観がずれてると思うんですよね。
 私の仮説では、最初はもうちょっと血も涙もないハードボイルドな戦略&謀略物を構想していたけれど、10巻までの構想を練り直す時点で、読者層が意外と下の人が多かった(大学生・社会人を想定していたのが、高校生などもいたとか)か、このままでは受けないと考えて少しゆるくしたんじゃないかなと思います。ヒルダに限らず、2巻までの帝国側のキャラクターってほとんどが、ほんとに野心ゴリゴリな印象ありますから。ミッターマイヤーでさえ「権力と暴力で世界は動く」ですし。
「当時の」作者のハングリー精神というか、若さゆえの血の気の多さとかも反映してたのかもしれません。

>エルの宝石
……「パライバ」って何かなと思って検索したらトルマリンの一種か、なら貴石のカテゴリ……、と思ったらなんと1カラットあたりの価格が高い宝石の一つとか……。うわあ。
べるさんのコメントの通り、古物ひっぱりだして使ったら派手になっちまっただ、としか言い用がないですね。そしてしょうがないなあ、ロイエンタールはと意外と笑ってみている提督たち(爆)

キル子……。ジークフリードをもじってジークリンデとかいかがざんしょ、と押し付けてみるテスト。某皇后と重なりますけど。

では、失礼します。

Jeri (07/26 22:49) 編集・削除

>葉子さん
いや、マジでよしりんは、ヒルダのことを葉子さんや私のように解釈する読者が現れることなんて、全く想像してなかったと思いますよ。
誰からも好かれる人格者、彼女を嫌う人がいるとすれば、ロイのような屈折したトラウマ持ちだけで、嫌う方に原因がある。オベは、皇妃としては自分の理想とする人物ではなかった(賢すぎるし、有力な外戚がいる)けど、人格的にはヒルダを嫌ってはいなかったと思う。
私は、正直ヤンデリカのカプはあまり関心がありません。
確かにフレデリカの「とにかく理屈抜きでヤンが好きだからヤンのすることは全部OK」というのは、ヒルダよりは共感できるんですが、いくらエルファシルで救われたとはいえ、フレデリカは無学な女性ではなく、士官学校を2番の成績で卒業したあの世界ではヒルダに負けないインテリのはずです。その彼女が、惚れたからといって、何万人もの人の命に関わるヤンの行為に一切無批判な態度に、女をバカにしているように感じました。

>夏コミ1日目
行くんですか?
舞台化でサークル数は増えてるんでしょうか?
ぜひ、様子のレポ願いします。

>ごんさん
希少な天然石なので、パライバは金を出せば買えるというわけではなく、今から十数年前、香港の宝石フェアで、素晴らしい色とカットのブラジル産の裸石を見つけて、香港マダムと、東南アジア某国の王族のお妃と私と3人で競ったことがあります。
私が最初に目を付けたので、私が旦那のカードwで決済する予定だったのですが、頼み込まれて香港マダムに譲りました。それが縁で今でも彼女とお友達です。
その後、その時の王族とまたしてもピンクダイヤが被り、これは偶然対で(多分、イヤリングかピアスにもできるように)殆ど同じ色と大きさのものを分け合い、彼女とも宝石友達です。
金額は、元が貧乏人なので、恐ろしくてレシートを見ていません。
旦那が何も言わなかったところをみると、破産はしなかったらしですw
たぶん、エルちゃんは、私の100倍はロイの金使ってると思います。(マイ設定)

>ジークリンデ
私もジークリンデとジークムントは最後まで候補として考えていました。(姉様にはそれ故に「ジーク」と呼ばれているとか)
でも、一度決めると結局変更がきかないので、オリキャラだし、もう、お読みになられた方の脳内でお好きな名前に変換して下さいってことで、仮名で通すことにしました。
キルヒアイスの女版、女体化キルPと考えて下さい。
但し、私的には、あの二人はライ×キルではなく、赤金(キル×ライ)なので、悩むところではあります。

リセット-寂寞の皇后-(1)

例によって、また長年温めていて、でも書く時間がないので、あらすじだけ公開する作品を発表します。
元となったのは、一昨年、深夜枠でテレビドラマ化もされた山本まゆり作のオムニバス形式の漫画、「リセット」です。

wikiによる内容は以下の通り。
人生の中で「あの時、別の選択をしていればよかった」と後悔する人の前に、時の案内人・アンリが現れ、後悔する要因となった分岐点まで彼らの人生をリセットさせる。こうして別の人生を歩むが、そこでも新たな問題が生じ、リセットしなければよかったのかと悩む。そこに再びアンリが現れ、もう一度だけリセット前の人生に戻るか、このままの人生を生きるかの選択を迫る。果たして彼らの選択はいかに?

さて、書きたいのはズバリ「ヒルダの人生リセット話」です。
あらすじだけでも公開する気になったのは、先日投稿サイトで見つけた「全く理由なく黒化するヒルダ」の話を読んで、あまりのヒドさに触発されたからです。
ヒルダがもし、こともあろうに、アンネローゼやミッターマイヤーまで粛清するくらい黒化するとしたら、誰もが頷く相応の理由がなければ、オバサンには納得ができないのですよ。
なんだかんだ言っても、彼女はヒロインなんだし、原作では、開明的で、優しい人格者であるとうことになっているのですから。
だから、「こうなればヒルダでも黒化するかも」というストーリーを考えて見たことが昔あり、今回、思い切ってあらすじだけ公開することにしました。
尚、断っておきますが、今回は、ライヒル絶対の方は読まないことをお奨めします。

では、はじまりはじまり。

原作準拠の展開で、今まさに息を引き取ろうとしているラインハルトをアンネローゼと共に看取っているヒルダ。
彼の心は、既にヴァルハラの親友の元にあり、アンネローゼに向かってキルヒアイスの遺髪の入ったロケットを手渡したり、穏やかな死を覚悟して横臥している。
対して、ヒルダに対する遺言は、自分の死後の上級大将達への元帥号の授与など、専ら公務関係のことばかり。
こういう人だたわかっていたとはいえ、やはり妻として、女として寂しい気持ちを覚えるヒルダ。
『仕方ない…全てを受け入れ、納得して私はこの方の妻になったのだ。私とこの方との間には、あまりに時間がなさすぎた。家族になるには短かすぎた…ああ…せめてこの方があと数年生きて下さったら…そうすれば、もっとお互いの間を埋めることができたでしょうに…アンネローゼ様とも、キルヒアイス元帥とも別の、私達二人だけの絆が生まれたもしれないのに…』
ラインハルトの死に水を取りながらもそう思わずにいられないヒルダ。
そして、返す返すも後悔するのは、ラインハルトが即位直後からこの未知の奇病の兆候があったにも関わらず、側近の立場にありながら、単なる発熱として見過ごし、フェザーンの高度な検査医療を受けさせなかったことだった。
23歳の屈強な軍人がまさかこのような病気に罹るなと夢にも思わなかったのは、ヒルダだけでなく、側近達の誰もが同様だったが、それでも、傍に仕える中で唯一の女性である自分のあまりの気に効かなさが悔やまれてならない。
『もし、時間を戻せるなら、陛下のご病気がまだ軽かった時期まで戻して欲しい。そうしたら、私はどんなに疎まれても、医療チームを結成し、ありとあらゆる手を尽くすのに…』
そう考えて、腕の中の夫の忘れ形見を抱き直すヒルダは、必死で涙を堪えた。

じゃ、リセットしてみる?
あなたがそんなに強く望むなら、時間を2年ばかり戻してあげてもいいよ。

突然、周囲が暗くなり、彼女にしか聞こえてない妙に明るい声が上の方から聴こえた。
声の主は、大神オーディンか? それとも悪魔か? 天使か?
誰でもいい。
もし、この方をあと少し生きながらえさせて下さるなら、私の残りの寿命を全部差し出しても構わない。
ヒルダは心からそう願った。

ええ、ええ。誰でも構わなわ。そんなことができるならして頂戴。私はあの方が1日でも長く生きられるなら、なんだってするわ。

わかった。じゃあ、望みを叶えてあげよう。時間は、新帝国歴1年10月。場所は、移転してきたばかりのここ、フェザーンの大本営でいいね。
ただし、治療を早めても延命できるのは、きっかり15年。
それ以上は無理だからね。

ええ。わかりましたわ。本当はもっと長く生きて頂きたいけれど、今ご逝去されるよりずっといいわ。15年あれば、この方は、自分の息子が成長した姿を見ることができる。私との二人の時間をもっと持てて、本当の家族になれるわ。

承知した。ただし、これだけは言っておく。時間が戻ったことによって必ずしもあなたが思い描いた未来になるとは限らない。
もしかしたら、このままの方がいいと思うことになるかもしれない。
その場合、もう一度だけ、チャンスがある。
もちろん、リセットしたままの世界でも構わない。
決めるのはあなた自身だ。
それをよく心得ておくことだな。

わかりましたわ。私の気持ちに変わりはありません。

では、「リセット」

きぱりと言い放つヒルダに、声の主の言葉が、少し嘲笑混じりに聴こえたのは気のせいか?

こうして、ヒルダは、気がつくと、以前の短髪にパンツスーツを着て、見慣れた大本営の皇帝執務室脇の秘書官用デスクに座っていた。
電子カレンダーは、この日が、新帝国歴1年10月3日であることを示していた。
「本当に、戻たんだわ…」
困惑しながらも、ヒルダは次に自分が成すべきことを必死で考え始めていた。

つづく

遅ればせながらヅカ版銀英サイトをリンクに追加

http://kageki.hankyu.co.jp/ginga/

大事なことを忘れてました。(汗
遅ればせながら、ヅカ版銀英伝の特設サイトをリンクしました。

しかし、これ、最近ファンになった方(特にライヒル派)には、嬉しい企画なのですが、二十年以上前に、やるやると言われていて結局お流れになった経緯を知っている人にしてみれば、「どうして今ならいいの?」という疑問符だらけの公演でもあるのですよ。
昔話が流れた理由が「恋愛要素が少ない」だったことを知ったのはごく最近なんですが、じゃあ、なぜ今ならいいのか?と考えた時には、真面目にBL路線を想像してしまいました。
結局、ヅカ版のヒロインはヒルダという無難なセンで落ち着いたみたいなのですが、だったら20年前でもそれでよかったじゃんかと思わずにいられないのです。

ヒルダをヒロイン(主人公の相手役)に比定することには、昔から抵抗がある人が多いのは事実です。
現に私のヲタ友のリアルタイム刊行時からのファンなんか、未だに銀英伝で描かれるメインの恋愛は、ラインハルトとキルヒアイスの少年愛であり、あえてヒロインというキャラがいるとすれば、それは、主人公に対して最も影響力のある女性であるアンネローゼだという見方を捨てきれないと言っています。
主人公と正式に結婚し、子供まで儲けた女性であるにも関わらず、なぜこう思われてしまうのか、それは、一にも二にも、よしりんの書き方が、何度も念を押すように二人の恋愛感情を否定し、ラインハルトが結婚を決意する経緯の記述でさえ「もしもアンネローゼが反対したら不本意ながらこの結婚は諦める」みたいな一文まで添えてしまったのは致命的でした。
勿論、原作のアンネローゼの性格からして、たとえ相手がどんあ女性であっても、ラインハルトが決めた人にNGを出すことは考えられないし、まして、自分自身も面識があり互いに好意的な感情を持っていたヒルダに反対する理由などないでしょう。
よしりんは、なんでこんな余計なことを書いたのか?
ラインハルトにとって、アンネローゼがいかに大切な人かを表現したいのは判るが、そこをあえて「たとえこの結婚を誰が反対しようとも自分の気持ちを貫く」的な台詞がないとヒルダのヒロインとしての面子が立たないではないか!

またまた韓流ドラマを引き合いに出すが、現在NHKで再放送中のイ・サンこと正祖大王は、ヒロインたるソンヨンを側室に迎えるに当たって、彼女の身分が低いことを理由に母親に大反対される。
男尊女卑社会である儒教国家は、同時に、「母は子を以って尊しとなす」という父が他界している場合、母親の意向が絶対の社会でもある。
国王は父が死んだいるから国王なのであって、その国王が唯一逆らえないのが母親であるというわけだ。
たとえ国王であっても、王妃や側室を選ぶのに、母親が反対すればそれに従わなければならないというのが、当時の常識だった。
しかし、李王朝屈指の名君である偉大な正祖大王は、母に向かってきっぱりと言い放つ。
「ソンヨンがいなければ生きていけない」と。
因みにこの二人は、まだイ・サンが子供の頃にふとしたきっかけで出会い、最初は身分を越えた友情で結ばれ、他者の入り込めない深い絆があるという設定。

一方で、ラインハルトとヒルダは、二人共ほぼ成人し、これからまさに帝国を二分する大規模な内線が勃発するかという時に、ラインハルト側の勝利を見越したヒルダが自家や一族郎党の命運をかけて、彼に味方する意思を伝えに訪れたというのが、初めて出会った場面に設定されている。
それ故に、ヒルダの行動や性格が、何となく打算的な印象を一部に与えてしまったのは否めない。

暴言吐きます!
夢々小説の銀英伝のヒーロー&ヒロインの出会いの場面として、これは相応しくない。
ヒルダがヒロイン化できなかった最大の理由は、よしりんの余計な文章と、出会った時期の遅さにあるのではないか?
もし、二人が、既に軍の半分を掌握している帝国元帥と伯爵令嬢としてではなく、もっと早い時期に、ただのラインハルトとヒルダとして出会っていたら、例えば、先日妄想二次のあらすじに書いたような、カストロプ叛乱が起きて、ヒルダのことが心配でたまらなくなり、自ら救出に向かうラインハルトというドラマチックな展開だって有り得たのではないか?
そうすれば、後に二人の結婚話が具体化した時に、一部官僚あたりから、いかに本人が優れていようとも、旧門閥貴族の女性を皇后に迎えることが、時代を逆行させ、旧勢力の巻き返しのきっかけにならないかと懸念し、難色を示す一派に対し、ラインハルトが、
「ヒルダがいなければ生きていけない」
と言って周囲を黙らせたら、最高にロマンチックなのではないか?
と妄想が逞しくなる。
あの二人はまさに、「出会ったのが遅すぎたのね」に尽きる不完全燃焼カップルになってしまい、それが残念で堪らない。
こんな風に描かれているから、
ラインハルトはもしキルヒアイスが生きていて、同盟を併合した時に、ルドルフ時代以前の旧法を復活させて同性婚を法的に認めるようにしたら、迷わずキルヒアイスと結婚しただろう。
とか、
いや、キルヒアイスがいなければ、相手はエミールでもいい。少なくともヒルダより彼の方がラインハルトの心に深く入り込んでいた。
とか、
いっそ、ミュラーやロイエンタールに告られて、「どちらも大切」と悩むラインハルトと、妃の座をめぐって火花を散らす提督達。
とか、
それなら、ヤンと結婚すれば?一番宇宙が平和になるよ。
などといった腐れた意見はなかっただろう。

ラブロマンスがデフォの宝塚。
ヅカ版銀英伝では、もう原作無視してもいいから、思いっきり、ライヒルの夢々エピソードを捏造して欲しい。
その方が、舞台観た人も往年のファンもきっと納得できると思う。

コメント一覧

葵猫 (07/22 23:07) 編集・削除

こんばんは。
来月撃墜王編が上演される銀河劇場で、男性同士のキスシーン(触れ合わせるだけでなく、結構ばっちり)を何回も何回も観てきまして、やっぱりリアルでBLはいいや、
と思ってしまってます(で、明日も行くんですがw)
いや、結構緊張するもので。
まあ、甘いシーンじゃなかったというのもありますが。
まあ、宝塚はいわゆるヅカキス、顔を傾けてじっさい唇触れ合わせませんけどね。

それより今はその他配役にアンネローゼは勿論、ベーネミュンデ侯爵夫人、ヴェストパーレ男爵夫人、フレデリカ、ジェシカ、ドミニクに加え、アマーリエ、クリスティーネ、エリザベート、サビーネと揃って出演の女性キャストに、どんな展開があるか楽しみにしてます。
それとルビンスキーの髪型wですね、注目。

葉子 (07/22 23:38) 編集・削除

こんばんは。…原作どおりでお願いしたい葉子です(切望)。捏造要りません(><)。

>>いっそ、ミュラーやロイエンタールに告られて、「どちらも大切」と悩むラインハルトと、妃の座をめぐって火花を散らす提督達。
黒金(対ロイエンタール)はともかく砂金(対ミュラー)とはw
でもミュラーは押しが弱そうだから、きっとロイエンタールに取られてしまう…かわいそう(涙)。

Jeri (07/23 00:10) 編集・削除

>葵猫さん
>他配役にアンネローゼは勿論、ベーネミュンデ侯爵夫人、ヴェストパーレ男爵夫人、フレデリカ、ジェシカ、ドミニクに加え、アマーリエ、クリスティーネ、エリザベート、サビーネと揃って出演の女性キャスト

そ、それどこにのってるんですか?
特設サイトには主要キャラだけで他の娘役は、誰が誰の役かは不明のまんまあんんですが。
エリザベートやサビーネとくれば、エルフィーだってキャスティングされててもよさそう。

>葉子さん
原作準拠の結局夢もロマンもないライヒルで豪華な宝塚舞台ってなんだかなーなんですが、まあ、大幅な改変はないでしょうから、やっぱり原作通りなのかな。
黒金VS砂金もいいけど、実は、エミール君は、本当は「エミリア」という名前の女の子で、軍医学校に入りたいが為に男装していて、傍に仕えるうちに、だんだんとラインハルトに恋心を抱くようになり…という話を妄想してしまいました。
にじファンが閉鎖にならなければ、別ハンドルで投稿したかも。
ラインハルトがヒルダと結婚したことで、一旦は諦めるのですが、日増しに思いは募るばかり。
そうこうするうちに、年齢も当初の13際から上がり、胸も膨らんできたりして、だんだん隠しずらくなってくる。そして、ある日、女であることがラインハルトにバレてしまう。
実は、ラインハルトも、エミールだけに心を開いていたので、この事実に戸惑う。
ラインハルトの気持ちを知ったヒルダは、韓流ドラマの「良く出来た王妃様」のように「エミリア」を寵姫に迎えることを勧め、ラインハルトも迷った挙句「銀河帝国の皇后はカイザーリンだけだ。寵姫は生涯一人だけにする」とか全然女心がわかってない言い訳をして結局、「エミリア」を寵姫に迎える。
寵姫となったエミリアは、皇后であるヒルダを立て、ヒルダも「良く出来た正妻」として彼女に優しく接する。
しかし、あれ以来夫婦生活がない皇帝と皇后に比べて、エミリアが、ラインハルトの子供を次々と出産することで、この微妙なバランスが崩れていく。
ラインハルトは、皇帝病の治療が早期に行われた為、原作より10年長生きする。
皇太子だったアレクが即位し、まだ成人に達していないので、ヒルダが摂政となるが、新皇帝のアレクは、外見はラインハルト似だったが、中身は、祖父のセバスチャンそっくりの凡庸な少年だった。
対して、エミリアの産んだ皇子は聡明で、皇帝に相応しい器の少年だった。
「アレクに統治者の器がなければローエングラム王朝を敢えて存続する必要はない。全てあなたの思うようにやってくれればいい」とラインハルトに帝国を託されたヒルダは、ラインハルトに全幅の信頼を託された皇后としての自分と、母として女としての自分との間で苦悩する。
かくて、建国の功臣達は、皇后・皇帝派と、寵姫と第二皇子を担ぎ上げる派に分かれ、熾烈な宮廷闘争が巻き起こり、内戦に発展。
最後は、エミリア側の勝利に終わり、ヒルダとアレクは表向き退位して帝位を弟に譲るという形で自裁することに。
タイトルは、「寵姫エミリア」という歴史大河www

葵猫 (07/23 00:36) 編集・削除

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/290/cast.html

もとの公演案内のページです

Jeri (07/23 00:48) 編集・削除

>葵猫さん
ありがとうございます。
結構、ダブってるキャストもいるんですね。
ベルバラ並みの出演者の多さに感激してます。
この分だと、追加発表でエルも有り得るかも。

葉子 (07/23 00:53) 編集・削除

>>「寵姫エミリア」という歴史大河www
銀河の歴史がまた一ページ増えちゃいましたねwww
ていうか、Jeriさん結構ヒルダを冷遇してませんか…?気のせい?

で、ロイエンタールマニアw的には、この話だとフェリックスさんは一体…?アレク陛下と命運を共にする?ロミジュリではないけど睡眠薬かなんかで「死んだ振り」して皇宮の外へ出されたあと再会して辺境へ落ち延びるのかしら。
それとも第二皇子とアレク陛下で未来の主席幕僚を取り合い→複雑な思いで第二皇子に仕えるのかしら?

※二次創作におけるフェリックスは「ロイエンタールの精巧な複製」設定・銀河帝国軍のスーパーエリートがデフォ、一方アレク陛下は「ちょっと残念な子」描写が多い…wwwロイエンタール愛されすぎ。

Jeri (07/23 22:00) 編集・削除

>葉子さん
すいません。韓流ドラマに毒された頭でライヒルを見るとどうしてもそう見えてしまうんですよ。
ヒルダを最も冷遇しているのは、私ではなく他ならぬ原作者であるよしりんです!
男(ラインハルト)に都合のいい部分では、時代の最先端を行く革命思想の持ち主かと思えば、妻子よりも姉と親友と戦争が好きという夫に何の疑問も持たずに許してしまうという封建国家の女性の典型のような古風な面が本当に都合良く同居してるんですね。
だったらいっそ、インテリでも聡明でもない「私、難しいことは何にもわかりませんけど、私はラインハルト様のやることにただ付いて行くだけです。それが私の生き方です」というスタンスの方がずっと共感出来るんですが。
原作でも、ラインハルトのヒルダに対する部分を読んでいると、自分にとって一番役に立つ女性だから「大切」なのであって、理屈など一切抜きにして、「とにかく彼女のことを愛しているんだ」みたいな心の叫びがないんですよ。
キルヒアイスに対してはあるのにw

葉子 (07/24 23:31) 編集・削除

>>ヒルダを最も冷遇
いや、私は先に語った理由からヒルダが大嫌いなんですけど、それでも彼女の「唯一の存在意義(後継者を産んだ)」まで剥奪しようとは思わなかったのでwwwそれすら奪ったJeriさんは鬼だ、と思ってしまいましたwww

>>「私、難しいことは何にもわかりませんけど、(中略)それが私の生き方です」というスタンス
これがフレデリカですよね?私も彼女は女の子らしくていいと思います。革命家(ヤンはちょっと違うけど)の奥様ってダンナ様に心酔しているくらいがいい。その辺彼女は人間味があって共感できるんですけど。

>>「とにかく彼女のことを愛しているんだ」みたいな心の叫びがない
だってそれはラインハルト側に愛が無いのだからしょうがない。9巻のアレは現実逃避。ラインハルトにとって彼女は産む●●(暴言)。

※宝塚、とりあえずロイエンタールが羽根背負って出てきてくれたらそれでいい…www

またまたメアリー・スーテストをやってみました

昨日まで、7回に渡りあらすじだけ連載した転生オリ主に、メアリー・スーテストをしてみました。
尚、テスト基準は、創造主たる私の主観によるもので、私が該当すると考えた項目のみにチェックを入れた場合と、他者が採点した場合はチェックが入るかもしれないと思える項目をチェックしたものと2通りの採点をしてみました。
自分で該当すると思っているものには○、自分ではそのつもりはないが、他の人が採点したら○の可能性のあるものには△、明らかに該当しないものは×、不明なものは?で表現しています。

以下、テスト開始。

名前
以下の質問には、XXXの部分にあなたの作ったキャラの名前を入れて読んでください。
そもそもまだ名無しさんなので全項目×

外見
以下、あなたのキャラにあてはまるものにチェックを入れてください。
・複数の種族の混血である。→?
・その両者の長所を受け継いでいるが、短所は受け継いでいない。→×
・人工的に作られた種族である。(それがもともとロボットなどの人工物である場合は除く)→×
・10代もしくは20代前半である。→×
・あるいは、千年以上生きているが、魔法などの何かの理由でそのくらいの年に見える。→△(人によっては1700年前の日本から転生をそう解釈する場合もある)
・そして中身も外見の通り、まったく成長していない。→ △(読み手によってはそう感じる人もいるかも)
・美形である。→×
・右目と左目で目の色が違う。→×
・髪の毛の色が通常ではあり得ない色である。→×
・顔には一生消えない大きな傷跡があるが、そのせいで醜い顔だという評価をされることはなぜかない。→×
・障がい者である。→×
・しかし、そのせいで生活に著しい支障をきたしているようには見えない。→×
・お話の最後にそれが直る。→×
・身体的な特徴が異常に多い。→×
・男なのに女の格好、あるいは女なのに男の格好をしている。しかしそのキャラは同性愛者ではない。→×

生い立ち
・登場人物の隠し子、生き別れになった兄弟、あるいは生まれ変わりである。→○
・養子であるか、本当の親ではない人に育てられた。→○
・このストーリーの最後の敵(ラスボス)の関係者である。→×
・トラウマになるような過去がある。→△(出生時に自分の運命をじゃんけんで決められたというのをトラウマと解釈する人もいるかも)
・秘密の団体に属している。あるいは属していた。→×
・そして、その最後の生き残りである。→×
・幼いころ両親に捨てられたか、あるいは幼くして両親をなくしずっと一人で生きてきた。→△(実の親は実質育児放棄だが「ずっと一人で生きて」はいないので微妙)
・存在自体が法的に認められていない。(産児制限法に違反して産んだ子供など)→△(皇帝の隠し子を「法的に認められていない」と解釈するか微妙)
・クローンか双子であり、もう片方はあなたのキャラとは違って社会的に認められている。(同じクローンが何百人もいてあなたのキャラがその中の一人にすぎないのなら、チェックしなくてよい)→×
・自分がした過去の行為に対する罪悪感にいつも苦しめられている。→×
・過去の記憶がない。→×
・(その世界にとっての)異世界から来た。→○(転生者だから当然)

能力
・テレパシー能力がある。→×
・予知能力がある。→△(転生者として原作を読んでいた記憶を「予知能力」に分類するか人によって意見が分かれる)
・その他の超能力がある。→×
・本来知らないはずのことをいろいろ知っている。→○
・世界の秘密、あるいはこの世界を根底からくつがえす何かをあなたのキャラだけが知っている。→○(原作知識があるけど、知っててもこの世界は根底から覆らないw)
・難しい技能を訓練なしですぐ覚えることができる。→×
・子供や動物がよくなつく。→?
・一人になるといつも何かの楽器を弾く。→×
・そしてその音楽には、人の心を浄化するパワーがある。→×
・普通ならその種族が持つことのできない能力がある。(それがまったく利点にならないのならあてはまりません)→△(原作知識の解釈により異なる)
・その能力を使うと寿命が縮まる。→×
・その能力を使っても、寿命が縮まる以外のデメリットはない。→×
・そして、その能力があるせいで人々から疎んじられている。→×
・こんな能力なんてなければよかったのに、と思っている。その能力を使いたがらない。→×
・しかし物語のクライマックスで自ら進んでその能力を発揮して問題を解決する。→×

他人との関係
・初対面の人とすぐ友達となるか、あるいは猛烈に拒否されるかのどちらかだ。→×
・しかし最後には、嫌っていた人も含めて全員があなたのキャラを好きになる。→×
・いつも悪事を繰り返して、ちっとも反省しない。しかし周囲の人は誰も本気でそれを矯正しようとはしない。→△(原作知識があるのに、保身の為に傍観したりすることを「悪事」と解釈する人もいるかも)
・登場人物のだれか、あるいは他のオリジナルキャラのだれかと恋に落ちる。→○
・そして、悪役がそれを妬む。→×
・本来、その登場人物は恋人がいることになっているのに、その設定は無視されている。→×
・物語はあなたのキャラの結婚式で終わる。→×

あなたとキャラとの関係
・あなたのキャラは、あなたと同じ癖を持つ。→×
・あなたのキャラは、あなたが好きな別のお話のキャラを基にしている。→×
・あなたのキャラがもし現実にいたら、誰もが好きになるだろう。そういうタイプの人間を嫌う人がいるとは想像できない。→×
・誰かがあなたのキャラの考え方を批判したら、まるで自分が批判されたかのように腹が立つ。→×
・誰かがあなたのキャラをけなしたら、その人は本当は自分のように小説が書けないことを嫉妬しているのだと思う。→×
・対象となる世界が変わっても、あなたの小説に登場するキャラはすべて同一人物である。→×
・あなたはあなたの書いたキャラのようになりたいと思う。(けどなれない)→×

ストーリー
・身に覚えのない濡れ衣を着せられる。しかしその理由はまったく説明されない。→×
・もともとの物語世界の超重要アイテムのコピーを持っている。→×
・その物語の中で、全世界の半分以上の人が死ぬ。→×
・あなたのキャラが世界を救う。→○
・そしてそれは魔法や超能力や神など、何か説明のつかないものの力によってである。→×
・そのためにあなたのキャラが何か特別なことをしたわけではなく、ただその場に行って祈っただけである。→×
・あるいはあなたのキャラが死ぬことによってである。→×
・しかし、実は死んではいなかった。もしくは後で生き返る。→△(ラストで再度転生することを「生き返る」と解釈する人もいるかも)
・あなたのキャラは皆に注目されるような偉業を達成したのに、そのことをその世界の人は誰も知らない。→○

プロット
・あなたのキャラの自己紹介が、あなたの書いた物語の第一段落にある。→×
・あなたの物語は、すべてあなたのキャラの一人称視点で書かれている。→×
・あなたは、今書いた物語の後日談も書こうと思っている。→×
・あなたの書いた物語には、主人公と呼べる人は一人しかいない。→×

【採点結果】
○のみにチェックを入れた場合:20点
△にもチェックを入れた場合:45点

0~24点:このくらいは問題ないでしょう。誰の小説でも多少はあるものです。
25~60点:このテストをやっていて、自分でイタさを感じたでしょう。そしてなぜそう感じたかもわかるでしょう。それを直して、もっと客観的にものを見る癖をつけましょう。素人ほど小説を一人称で書いてはいけません。

素人で文章力ないので一人称では書いてませんが、痛いキャラなんだということはよくわかりました。
やっぱり私には転生オリ主ものは向いていないようです。
というわけで、ハーレクインもどきに戻ります。

調子に乗って「転生オリ主」の二次を妄想しております(7)【終盤あらすじ3】

これで最後です。

ある日、主人公は人払いをされた軍務尚書の執務室に呼ばれる。
前世で妻と一緒に舞台銀英伝の『オーベルシュタイン編』も一度観ていた主人公は、彼が実は使用人達の生活の心配までしてやる優しい人間であることを知っていたので、好感を持っていた。
だが、そのオーベルシュタインの口から思わぬ言葉が発せられる。
「ルビンスキーと地球教徒の残党共の居場所を教えて欲しい」
「なぜ、私がそんなことを知っていると?」
スパイ容疑でもかけられたかとビクつく主人公に、オーベルシュタインは冷静だった。
「誤解なきよう。卿を裏切り者と考えてのことではない。…卿は、実はこの世の全てを知っている。そうではないかな?」
抑揚のない塩沢ボイスでそう問われ、言葉を無くす主人公。
まさか自分が転生者だと知っている人間がいようとは!
「心配は無用だ。卿をどうこうするつもりは私にはない。ただ、ローエングラム王朝の為、卿の知っていることを私にだけ話して欲しいのだ。それだけだ」
どうやらオーベルシュタインは、流石に「この世界をSF小説として読んでいた」などといった荒唐無稽なことを知っているわけではなさそうだった。
かつて、主人公が兄やシルヴァーベルヒ達に打ち明けたように、スポット的な予知能力がある程度に思っているらしい。
『帝国は皇帝の私物ではなく、帝国軍は皇帝の私兵ではない』
若い頃は何気なく読み飛ばしていた彼の台詞がどれ程素晴らしいものであるかが、今ならわかる。
「申し訳ありません。私にもわからないのです。ただ、地球教徒は想像以上に軍内部に入り込んで侵食しています。…統帥本部のヴィンクラー中将を調べて下さい。今言えるのはそれだけです」
本当に今の彼が記憶の抽斗を隅々までこじ開けてやっと思い出したのは、それが精一杯だった。
ああ…俺の記憶力が東大理Ⅲレベルだったら、もっと具体的なアドバイスが出来たのに…いや、その前に自分が尚書にでも元帥にでもなって、もっと有効な手が打てたのに…
大学受験に失敗した自分の凡才ぶりを呪わしく思う主人公。
しかし、この情報が効を奏したのか、ヴィンクラーを初めとする帝国軍内に巣食っていた地球教徒達は次々と検挙され、遂に、脳腫瘍を患ったルビンスキーが発見される。
『1700年経っても脳腫瘍なんかで死ぬのか?福島先生に鍵穴手術で摘出してもらえばいいのに』
と皮肉混じりに骨と皮だけになって拘束されるルビンスキーの映像を見る主人公。
そこで主人公は、はっとなる。
確か、ルビンスキーは自分の脳波を起爆スイッチにしてハイネセンに爆弾を仕掛けていたはずだ。
『そうだ。ルビンスキーの火祭りを忘れていた』
主人公は、形振り構わず、すぐさまそれをオーベルシュタインに伝え、それを受けたハイネセンの同盟政府と高等弁務官事務所は、できる限りルビンスキーの延命措置を施す一方で、両軍を総動員して、爆発物の撤去及び市民の避難誘導を行なった。
間一髪、ルビンスキーの脳波停止と同時に起動するはずだった爆破は免れた。
一気に脱力する主人公は、この功績が認められ、皇帝の主席秘書官から財務省次官に抜擢され、有名無実化していたものの爵位を伯爵から侯爵へと格上げされて、皇帝から救国勲章を授与された。
残るド・ヴィリエをはじめとする地球教徒一派は、オーベルシュタインが、原作と同じように偽情報でおびき出して一網打尽にしてしまった。
その結果、原作と同じように、オーベルシュタインが皇帝の身代わりのように死亡したのは主人公にも想定外だった。
悲しんでいる様子の者がいない国葬が厳粛に執り行われる中、ただ一人涙が止まらない主人公。
もしかしたら、この世界で最高の友と成り得たかもしれない人物の死を、今更ながら防げなかった自分の無力さが歯痒かった。
これで全ての敵は滅び、とりあえずローエングラム王朝は初期の動乱を乗り切った。
それでも主人公は、原作でラインハルトが若くして亡くなるのを知っていたので、その予兆が起こることを常に警戒していたが、当のラインハルトは元気満々、ついでに精力絶倫で、毎年のように皇子や皇女が誕生して国民を喜ばせていた。
皇后ヒルダの方も「よく付き合ってられるよな」と思う程、当たり前のように出産しまくっていた。
その間、グリューネワルト大公妃とキルヒアイス元帥の間にも女児が一人誕生し、早くも皇太子妃の有力候補と騒ぎ出す者と、「いや、従兄妹同士の結婚は血族結婚になりよくない」と主張する者とで、まだ幼児と乳児の皇子と大公女を巡って平和な議論を続けていた。
オーベルシュタインの喪が明け、皇帝の即位3周年式典で、新たな人事が発表された。
最後の旧守派と言われたゲルラッハが、国務省書の職を辞し、代わって工部尚書シルヴァーベルヒがその後任に選ばれ文官の筆頭となった。
ゲルラッハは、充分な恩給を下賜され、故郷でもある旧都オーディンへ引き上げていくと、いよいよ本格的にローエングラム体制が始動し始めた。
工部尚書の後任には、繰り上がりで次官のグルックが就任し、軍では、キルヒアイスを大元帥の称号を与え皇帝に継ぐ立場とし、ロイエンタールは軍務尚書となり元帥の筆頭とされ、ミッターマイヤーは統帥本部総長に格上げされて、元帥の席時で二番目とされた。
因みに、フェザーンの水が合ったのか、こちらの方が医学が進歩しているせいかわからないが、ミッターマイヤー夫妻は、遷都後にこちらへ移住後、結婚後8年も子供が出来なかったのが嘘のように、立て続けに3人の子供を授かっていた。
新たな宇宙艦隊司令長官には、年齢と実績、実力から、ファーレンハイトが就任した。
原作ではリップシュタット以降に寝返る形でローエングラム陣営に加わった彼だが、こちらの世界では、主人公のおかげで最初から枢軸派についていたため、この人事はすんなり周囲に受け入れられた。
ハイネセンでは、メルカッツが退役後も軍事顧問として同盟に留まることを決意して許され、生涯を帝国同盟の架け橋となることを誓う。
副司令官だったミュラー上級大将が元帥に昇格してそのまま最高司令官となり、メルカッツ同様、ヤン一党から絶大な信頼を得ているらしい。
ビッテンフェルト、ルッツ、ワーレン、ケスラーを元帥に昇格させるのは当然として、こちらでは主人公のおかげで死亡を免れたレンネンカンプとケンプにも元帥号が授与されることになったが、「器にあらず」と言って辞退し、上級大将の地位に留まった。

今度こそ平和な世界で思う存分楽しく生きられると思った矢先、40代半ばに入った主人公は、頻繁に発熱を繰り返すようになる。
最初は、風邪をこじらせたか、長年の疲れが出たのだろうくらいの軽い気持ちで考えていたが、発熱の頻度はだんだん高くなり、遂には執務室で昏倒して倒れてしまう。
皇帝に願い出て職を辞し、家族の為にも治療に専念しようと、様々な病院や医者を紹介されたが、一向に良くならず、症状は悪化するばかりで、病名すら判らない。
そのうち、地球時代の医学の研究に熱心な病院の専門医から、やっと仮の病名を告げられる。
「変異性劇症膠原病」
耳を疑う主人公。
これはまさに、原作でラインハルトがかかるはずだった病気のはずだ。
彼の代わりにこの病気に罹ることが、自分が転生してきた真の理由だったのか?
でも、それじゃあんまりだよ。
やっと平和な世になって、お子ちゃまな皇帝を一生懸命宥めて戦争狂にならないよう誘導して、これからは自分と家族の為に生きようとしていたのに…
第一、なんだって、よりによって、皇帝の代わりにこの俺なんだよ。
主人公は、こんなところで死んでは堪らないと、独自にこの病気のことを調べることにした。
最もらしい難しい名前がついているものの、要するに彼が生きていた西暦21世紀から存在する「膠原病」である。
癌すら克服した1700年も未来の医学で治らないはずはない。
主人公は、未来版のwiki(笑)で、とりあえず「膠原病」とは何かを徹底的に調べることにした。
その結果、この病気は、13日間戦争以降、研究がストップしてしまい、未だに治療レベルは21世紀初頭のままだし、根本原因も不明であることを知り愕然とする。
いったい、医学を志す人間は、この1700年間、何をやってきたんだ!!>怒
今更怒っていも仕方がないと悟った主人公は、次に病気の原因として昔から挙げられているいくつかのものをチェックしていった。
その中で一番目を引いたのは、「尋常では体験しないような過度のストレス」というものだった。
これには思い当たることがある。
原作のラインハルトは、キルヒアイスを失い、姉からも距離を置かれたことで心が荒み、戦争による高揚感に唯一の救いを求めて、結果、死ななくてもいい兵士達を何百万人も死なせ、失わなくてもいい家族を失った人々を数え切れない程作った。
オーベルシュタイン曰く、自分の個人的欲求の為に何万人もの人が死ぬことを全く予測できない程ラインハルトの想像力は欠如していないだろう。
わかっていながら止められない。まさに戦争中毒である。
だが、戦争による高揚感に浸る一方で、自分の為にそれ程多くの人々が死亡することに対する罪悪感は、無意識の内に彼の精神に浸透し、肉体すら蝕んでいったのではないか?
だとすれば、あの原因不明の奇病は、ラインハルトの傷ついた心が、最早肉体に耐えられなくなった結果だとも言える。
だが、この世界のラインハルトは、ヴェスターラントの件に始り、主人公の度重なるフォローのおかげで、無駄な人殺しはせず、自身も家族に囲まれた満ち足りた私生活を送っているので、過度のストレスを溜めずに済んでいる。
これが、皇帝を奇病から救った、又は発病を遅らせている原因ではないか?
一方で、元が凡人の主人公は、ラインハルトの戦争狂を阻止するために、この数十年間に、皇帝主席秘書官として、尋常でないストレスに晒されることになった。
彼には原作のヒルダのような男女の恋心などが無い分、彼にあったのは、100%ストレスだけと言っていい。
医者から余命宣告され、家族と共に、郊外の療養所に移る主人公。
最後は、妻の手を握り締めながら、臨終の時を迎える。
享年54歳。

まあ、少し短かったけど、考えようによっては充実した人生だったよな。
思う存分銀英伝の英雄達と一緒に生きられたわけだし。
また期待していた「豊かな老後」がなかったのが残念だったけど。
それは次回の転生に期待するとしよう。

こうして、宇宙は、一人の平凡な男に救われたことになるのだが、それを知る者は誰もいない。



暗い穴のような場所から、体をねじるようにして、光りの射し込む方向に向かって飛び出した。
周囲ではまたドイツ語らしきの声がする。
俺はまた銀英伝の世界に生まれ変わったのか?
今は新帝国歴何年だろう?
激動の時代を経て、平和な世の中になったはずだ。
前の人生もその前の人生も悪くはなかったが、今度こそもっと長生きして老後を楽しみたい。
ついでに要求を言えば、今度はもっと美形に生まれたいな。
皇帝夫妻の気楽な三男坊とか、なんなら姪のところへロイエンタール家の子として生まれてもいいな。思いっきりオヤジの金を使いまくって、放蕩息子に徹するのも面白いかも。だが、主人公のそんな期待は、周囲に漂う険悪な空気によって中断される。
よく聞いていると、赤ん坊が生まれたというのに、母親の喜びや安堵の声も聞こえなければ、周囲の大人たちからは、互いに責任を押しつけ合うような困った声が断続的に聴こえてくるのみだ。
どうやら自分は望まれて生まれてきたわけではなさそうだ。
それはまあいい。考えて見れば、前世も似たようなものだったではないか。
だが、そんな気楽な考えも、次の初老の男の声で一気に吹き飛ばされた。
「いっそ、このまま死産ということにしてしまいましょうか?」
「いや、それはいくらなんでもいけません。この方は、今やこの世でたった一人のGB王朝の直系男子でいらっしゃるのですよ。そのお命を奪うなどと、何と畏れ多い…」
今度は少し気弱そうな中年男の声がする。
「しかし、ランズベルク伯、元はと言えば、あなたがちょっとした仏心を出したりしたのが招いた結果なのですよ」
先程とは別の男が言う。
「でも、先生だって賛成して下さったではありませんか。元皇帝陛下であらせられる方が、生涯DTだなどとあまりにもお気の毒だと」
「そうれはそうですが、まさか、こんな簡単に女が妊娠するとは…」
「そうですとも、エルウィン・ヨーゼフ陛下が子孫を残さず生涯を終えることは、亡きオーベルシュタイン閣下からの絶対命令なのです。それは現在でも生きているのです」
軍人らしきもう一人の男が厳かに言い放つ。
そこで主人公は、自分がこともあろうに、子孫を残さない約束のはずのエルウィン・ヨーゼフ二世の子として生まれてしまったことを知り、体が震えた。
『今度こそおしまいだ…!』
そう思った主人公だったが、平和な時代に入って久しいせいか、男たちの決意も鈍かった。
「かといって、現実問題として、生まれたばかりの赤ん坊をいきなり手にかけるというのも私には何とも…」
「私だって、好き好んでそんなことはしたくない」
「では、我々の内、誰かが実子として引き取ってはいかがです?幸い戸籍などどうにでも誤魔化せますよ」
「責任の所在からいって、養育係のランズベルク伯でしょうな」
「いや、私には既に5人の子が、第一、妻は妊娠もしていないのにいきなり一人増えてはかえって怪しまれます。それよりも、女の不妊措置を怠った○○医師に一番責任があるのではないですか?」
「そんなことを言われても…それを言うなら、薬の量の調整を間違えてお渡しした側近の△△卿の責任の方が、より重大ではないのですか?」
数名のいい年をした男たちが、赤ん坊の処遇を巡って責任のなすり合いを始めている。
全く、なんだって帝国に転生してからの自分は、こんな生まれ方ばっかなのか…
主人公が、赤ん坊ながらも深い溜息を吐こうとした時、彼等の中の一人の男が解決策を提案した。
「まあ、これ以上議論しても仕方ないでしょう。連帯責任ということで、公平に引き取り手は、ジャンケンで決めませんか?」
またかよーーーーーー!!!!!怒!怒!怒!怒!
こうして、主人公の銀英世界での第二の人生はまた同じシチュで始まった。

コメント一覧

べる (07/16 09:30) 編集・削除

拍手!!!
ぶらびっしも!!!!

味方陣が誰も不幸にならない銀英伝ここに終幕!
(オベは彼なりのハッピーエンドだと思っていいですかね(涙))
というわけで、大変楽しまさせて頂きました。
誠にごちそうさまでした!!

(このまま、ロイロイは叛逆も忘却なんですよね?
 エルちゃんとの生活にうつつを抜かしてwwww)

ゆうやん (07/16 09:48) 編集・削除

お疲れ様でした!!
悪いこと(?)企んでる人以外はみんなハッピーエンドでしたね。(って感想でいいのか??)

ある意味この世界は今後どうなるのか?またもやややこしい(今度の難易度はさらに上がったぞ、どうする?)な主人公のサバイバルゲームも気になって仕方ないのですがwww

さて、いよいよハーレクインの続きとww(鬼要求)
暑くて脳がとろけそうな日本よりw

Jeri (07/16 12:02) 編集・削除

>べるさん
最後まで妄想にお付き合い下さってありがとうございます。
そうそう、オベ様は、愛するラインハルトと心中(?)できて幸せだったのだと思われます。
二次創作界では、嫌われるのが常の転生オリ主ものなので、どうせなら、こちらの主人公でもメアリー・スーテストを今夜にでもやってみようと思っています。

>ゆうやんさん
お付き合い下さってありがとうございます。
がんばって脳みそをハーレクインモードに変更します。
大阪は暑そうですね。
ヅカ公演までにバテずに頑張って下さい。

葉子 (07/16 13:23) 編集・削除

『幸せな銀河帝国よ、汝結婚せよ』ここに堂々完結(なのか?)w

めっちゃ楽しませていただきました。しかしロイエンタール、愛されてる…w
子育て、もしや幼稚園に手を引いて連れて行ったりするのかwフェリックスがひとりっ子では淋しいので、前に書いた男ばかり5人でもいいw
お父さんはケンカの仕方を夕食で教えて嫁に叱られればいいと思いますw

Jeri (07/16 14:50) 編集・削除

>葉子さん
こちらこそ、妄想にお付き合い下さいましてありがとうございます。
ロイさんも無理矢理良い家庭を作ってしまえば「自分が生まれてきた理由はカイザーと戦って高揚感を得る為だ」などというおバカ発言はなかったことでしょうw
思うに、痛い転生オリ主ものは、投稿サイトなんぞに書き込むから叩かれるのであって、こうして僻地でこっそりやれば、書き手も嫌な思いをせず、趣味の合った人だけで楽しめるのだと解りました。
それとも、「叩かれてもいいので大勢の人に読んで貰いたい」という人の方がずっと多いということなのでしょうか?
私は10人くらいの人が読んでくれて、お世辞半分で喜んでくれればそれで充分なんですけど。

葉子 (07/16 20:39) 編集・削除

>>叩かれても投稿サイトを目指す心理
同級生(自分に近いところ)からの反応が怖い、同人誌にしてイベントに出すのも色々大変、自分でサイト作るほどネットに詳しくない、けどせっかく書いたので誰かに読んでほしい、となるとこういうところが受け皿になるのかと。あと、叩かれるのが怖い人は最初から載せない気がします。
今でこそ二次創作というオサレな名前がついてますが、所詮借り物のお遊び=パロ(パロディ)。あくまでも同好の士でこっそり(アングラ)趣味でやるものだと自分は認識していますが、コミケが市民権を得て四半世紀、ここ10年くらいは「公式二次」という形で一部で推奨する原作サイドもあるので(版権を公式が握れば儲かる)、最近こういう趣味に目覚めた方の場合、二次と一次の境がかなりあいまいで、こっそりやるという考え自体が無い?のかもしれません。隔世の感…。

※ネットにはいろいろな人がいるので断言できませんが、意外に『結婚せよ』は叩かれないんじゃないかと思います。主人公が某エーリッヒ君のようにドンパチ方向で無双をして原作キャラを貶めるわけでではなく、あくまでも恋のキューピッドという位置なのがいい。なんだかんだいっても銀英ヲタなおじさんに自分を重ねるもよし、みんな幸せな原作パラレルとしても見所がある(ロイエンタール恋の大作戦wとか勝手に命名)ので、女子には人気がでそう。私はすごく楽しかったです。

Jeri (07/16 22:29) 編集・削除

>葉子さん
私もまだ二次創作という言葉がなく「パロディ」と呼ばれていた時代からの人間ですので、書いたものは、こっそりアングラでという方針に賛成です。
…が、閲覧制限をつけているサイトではないので、最近のアクセス数を見ると、そうも言ってられない状況かもw
特に、銀英関連で何か書いた日は一気に上がります。

今回のオリ主にメアリー・スーテストをしてみようと思ったんですが、自分では判断つかない部分が多すぎて難しかったです。
おもいっきりタナウツさん的な解釈で採点すると30点近くなってしまうし、自分では「こういうつもりだった」という視点で採点すると、20点以下です。

ごん (07/16 22:32) 編集・削除

お疲れ様でした。

真っ白に燃え尽きたか二次主人公……
エンドレスなオチがなんともです。

では。

Jeri (07/16 23:26) 編集・削除

>ごんさん
主人公はジョー化して真っ白に燃え尽きても、ホセ・メンドーサのラインハルトは、白髪になることもなく相変わらず元気いっぱいです。
これが凡人と英雄の違いなのかもしれませんw